満足度★★★
ストレートなチェーホフ置き換えや大胆な再構成などのない、戯曲に忠実な演出でした。舞台の袖や裏が剥き出しの中、一段上がったステージがあり、演技はそこで行われ、出番でないときはステージの周りに座って待機という空間の使い方をしていました。終盤、理想と現実に折り合いをつけ、忍耐の必要性を語るニーナがそれまでと異なるトーンで演じられるシーンがとても印象に残りました。この物語で描かれている内容がどこにでもありえるということを象徴する様な、最初と最後の役者たちの出捌けのシーンが美しかったです。
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2010/10/29 09:12
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