2WEEK コンタクト~まだ使えると思ふ~ 公演情報 山田ジャパン「2WEEK コンタクト~まだ使えると思ふ~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    笑い事では済まされない情景も描く
    物語は鳥子が過ごした、たった2週間の出来事を描いた作品だったが、ゆかりを演じるいとうあさこの登場で物語りはいっきにコメディに。笑)
    セットの作りこみが巧みで上手い。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    鳥子が参加した同窓会の途中でしげるにお持ち帰りされラブホに入った鳥子はまんざらでもなかったが、当のしげるは鳥子の身体目的ではなく、彼女が暮らす広い家目当てだったのだ。

    しげるは仲間と一緒に車を盗んで売り飛ばす商売をしていたが、ある日、出口(しげるらの頭)のセルシオとは知らずに盗んで売り飛ばしてしまった。これをネタに出口に脅され200万円を2週間以内に上納しなくてはならなくなったしげるらは、一軒の家で風俗営業をして粗利を稼ぐ事を思いつく。

    この家の主の鳥子を何とか説得して、風俗を始めたものの、隣の墨田の妻・ゆかりが乱入してきた場面から大きくうねりだす。自分も風俗をさせろという。この瞬間からこの営業を仕切りだしたゆかりの源氏名はその名も「お銀」!いやはや、ぴったりの源氏名で呆れたほど。笑

    3人の女たちは当初、躊躇していたものの、いざ客が女を選ぶことに及ぶと女たちは心理的に競争意識が働いて、男に選ばれなかった事に悔しがる。笑
    その状況が可笑しいやら楽しいやらで、愉快千万なのだが、途中で200万に達する稼ぎがないことに彼らは気付くと川ちゃんの彼女も風俗嬢にさせて利ザヤを稼ぐ場面では決して笑えない。

    この展開は男が自分の彼女のヒモに成り下がった瞬間であまり良い気持ちはしなかったが、鳥子の言い分もなんとなく理解出来るものの、考えさせられる場面だ。

    要するにここに関わった全ての人間がずるずると集団という大きな流れに流されて自分を見失った人たちの物語だ。

    山田ジャパンは2度目の観劇だが、1度目の「ソリティアが・・」のほうがロマンがあった。まあ、好みの問題かと・・。

    0

    2010/10/27 18:35

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大