火蝶於七 公演情報 快楽のまばたき「火蝶於七」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    言葉あそびなアングラ
    まさにアングラ。だから好き嫌いは割れると思うが、ワタクシはアングラ好きなので楽しかった。
    それから、いちいち役者がやってることが面白くて、芝居を観てると言うよりも役者を観察して面白がってしまった舞台だった。こういったお面も皆で作ったんだろうか?とか、もうちょっと露出してくれても良かったな。とか、お歯黒は何を塗るんだろ?とか・・・笑)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は廓「よだか屋」で働くお七と他の女郎達らの物語。
    女郎小屋では今日も男衆を相手に手練手管を披露していた女郎達だが、彼女らは普通の女ではないのを売りに「目が見えない、耳が聞こえない、言葉が話せない、心がない」というちょっとした憐憫と一緒に春を売っていた。

    男衆は同情にも似た感情で女郎を見下し、むしろ目が見えなく余計なことは言わないのを好都合と考え、醜男には人気があったのだった。

    一方で「よだか屋」のお七に願いや許しを請うとそれが叶う、という噂で祭り上げられたお七に「春を売らずに言葉を売れ。大人になると罪の意識と勘違いが多くなるから、繁盛する」と企むお上さん。(女郎小屋の主)

    しかし、女郎のなかには贔屓にしてくれる客を好きになってしまい恋に溺れてしまう女や一目ぼれしてしまう女も居た。そんな女郎をお上さんは商売の邪魔になると引き裂こうとし更に代官の申し入れを受けてお七の身売りを決めてしまうのだった。

    そんな代官にお七は因果応報の意味を悟らせ、惚れてしまった吉三郎と自分が幸せに暮らせるように策略するも、今度は吉三郎の気持ちが離れてしまう。禁断の恋をしてしまったお七は抑えられない激情が頂点に達すると廓に火を付けて己の情念と一緒に過去をも燃やしてしまう。

    男を操り自分にも客にも大芝居を売っていた女郎達は赤く燃え盛る情念の火でやがて灰になる。

    キャッツの導入歌も奏でながら終盤の終わり方は絶妙で伏線もきっちり回収していたが、すこーしだけセットが質素だったため、全体の廓の情景が削がれたような気がする。古い和服を散らばせる工夫やごちゃごちゃ感や、雑多なものが溢れかえっていてもいいような気がした。提灯とか。笑

    更に欲をいうならエロいシーンも欲しかった。(欲望!)

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    2010/10/11 12:38

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  • 風雷紡>
    コメントサンクス。
    久しぶりに吉水さんを観られて嬉しかったですよ♪
    蝋燭味って体に悪くないのでしょうか?イカ墨じゃあ落ちちゃうし・・苦笑
    昔のお歯黒は酢酸に鉄を溶かして塗っていたようですが・・。
    吉水さんは制作から何でもこなすのですね。素晴らしいです。
    また、近いうちにお会いしましょう。

    2010/10/13 00:27

    お上さん役の吉水です。
    ご来場ありがとうございました。
    お歯黒は舞台用のトゥースペーストというものを使用しました。
    蝋に色素が入ったものなんですが、まさに蝋燭味でした。
    初日は実はあれで受付もさせていただきました。
    歯磨きで落ちるんですが、歯ブラシが靴ブラシのようになってしまいました…。

    2010/10/12 20:46

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