バタフライ・カフェ・エフェクト 公演情報 A.R.P「バタフライ・カフェ・エフェクト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    A・ロックマン作品は観たことがあるような気がしていたが今回が初めてなのかも知れない。ガチガチに入った客席。客層は老若男女、劇団箱推しのファンっぽい。かつての東京AZARASHI団の聖地サンモールスタジオの感覚。かなり洗練された脚本、地上波の深夜ドラマレベル。
    舞台はとある喫茶店。人の心を聴き取れる不思議な力を持つウェイトレス(今野靖菜さん)。店内は二人一組の客で満席、だが全員悉く深刻に揉めている。恋愛と友情、解散、離婚、閉業、引退、第二の人生、自殺、内部告発。全員の心の声が頭で暴れ出し気が狂いそうになるウェイトレス。とあるテーブルのコップの水を零してしまう。すると···。

    ブルーハーツの『少年の詩』のような心情。
    「どうにもならないことなんて、どうにでもなっていいこと。先生達は僕を不安にするけど、それほど大切な言葉はなかった。」
    手の打ちようもない苦境に瀕した時、頼りになるのは自分の中から湧き出る気持ちだけ。ほんの少しの辛抱だ。

    テンポいい笑いが弾け、語尾上げ「はい⤴?」が店内に木霊する。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    MVPは横川まどかさんかな。妙に重要キャラみたいな振る舞いと台詞にツッコミが入る。整体で鬱を治癒するゴッド・ハンド、眞田規史(さなだのりふみ)氏も活躍。これ嘘みたいな話だが結構的を得ている。人間の精神の不調には肉体がかなり関係している。一番観客が笑ったのはストリート・ミュージシャンの編成。作詞作曲ヴォーカル&ギター(川越諒氏)とタンバリン(KOH氏)。

    隠し味としてリリカルな痛みなんかが物語の中に立ち込めていたら尚良かった。

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    2025/04/18 06:31

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