The Message from Gaza ガザ 希望のメッセージ 公演情報 国境なき朗読者たち「The Message from Gaza ガザ 希望のメッセージ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「ガザ希望のメッセージ」は2025.4.9 18時半 スペースDo 国境なき朗読者たちが今回は、1回限りで行った公演。
     スペースDoは新大久保駅から数分の場所にある管弦楽器専門店の地階にあるスぺースだが初めて行った。横幅の広い空間で収容人数は100人程度。真正面にはピアノが置ける程度の奥行を持つ空間が設えられ平台を1つ置いた程度の高さで区別される。今回は朗読劇の形での上演なのでテキストを持った10人の朗読者たち、下手でピアノの生演奏をして下さるピアニスト1名が出演。

    ネタバレBOX

     ホリゾントにスクリーンを設け劇中歌われる歌の日本語訳やガザで起こっていたことを示す写真、ISM(International Solidarity Movement) メンバーが国際ジャーナリストや海外からの来訪者によってイスラエルが行っている占領、パレスチナ人に対するジェノサイドの実態が暴かれることを恐れガザ入域を禁じていることに対しNonviolence. Justice. Freedom.を盾に命懸けで赤新月社の救急車に同乗し何が起こっているかを世界に知らせる為、また少しでもパレスチナの人々の安全に寄与する為に活動しているISMメンバーからのメッセージ等が随時映し出された。
     朗読はこれらと交錯するようにサイード・アブデルワーヘド(アズハル大学教授)が停電の際にも小型発電機を用いて発信し続けた「ガザ通信」、イスラエルが彼の筆力を恐れて姪ともども爆殺したガッサーン・カナファーニーの「ガザからの手紙」、ISMメンバーの米国人でありパレスチナ人の家屋を破壊しようと迫る軍用としか思えぬキャタピラー社製装甲ブルドーザーD9Rに轢殺されたレイチェル・コリーが「ガザから母に宛てたメール」の三篇が一旦分割され極めてバランス良く再構成されて朗読された。無論、場面に応じたピアノ演奏も入る。朗読自体レベルの高いもので真に心を打ち魂の深部に到達する内容であるというに留まらず、ヒトがヒトとしてあるべき姿を希求する人々が未だ世界には圧倒的に多く、極めて普通であることが改めて示された2024.5.10の国連総会(パレスチナ自治区ガザ地区の危機に関する緊急特別会合で177カ国中143カ国が賛成し、3分の2を上回る票を得て採択された。反対はイスラエル、米国等僅か9か国)でもパレスチナの国連加盟支持国の圧倒的多数によって示されたようにイスラエルの悪質極まる狡猾な嘘を織り込んだプロパガンダや米国が独立した際に最も威力を発揮した抵抗権の普遍性及び国際法上も認められた当然の権利をパレスチナだけには国家を為していないという詭弁を用いての判断か、認めないダブルスタンダードの結果が如実に示された。因みに安保理は2024.4.18にパレスチナの国連加盟勧告を求める決議案の採決を行っていたが、アメリカの拒否権行使で否決されていたのである。
     今こそ人間として断じて許すことのできないイスラエルシオニストのパレスチナの女性・子供を殺したり不具にしたりしている非人間性の実態をIDF兵士自体が運営しSNSで拡散している数多くの動画等も梃に10.7自体の評価をイスラエル建国以前から極めて意図的・計画的・継続的に実行されて来、現在増々その狂気の度合いを増しているジェノサイドに対する正当でまともな抵抗権の行使であることをもイラン・パぺの実証的研究をもキチンと評価した上で認めさせるべきである。当然、政治的にはアメリカ福音派の問題にもメスを入れなければならない。

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    2025/04/10 19:17

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