実演鑑賞
満足度★★★★★
良質なシチュエーション・コメディ。梶原善と宮地雅子カメの夫婦が住む苫屋に、遠くに行っていた兄トラジ・相島一之がひょっこり帰って来る。が、兄は家には遠慮してはいらない。兄の幼馴染の小林隆は村の仕切り屋で、「これから鎌倉の偉い人が来て話をする」と、庭に集会の準備をする。うさんくさい占い師のおばば・吉田羊がうろうろ。
そこへ村長の西村まさ彦。さらにカメの元恋人の甲本雅裕が20年ぶり?に帰ってきて、小林隆は「カメには言わないように」と自分で言っておいて、あっさりカメに教える。つまり、最初っから三角関係のトラブルを起こしたいのである。この三角関係、梶原と甲本のいじましい再会が見どころ。
鎌倉の武士・小原雅人は「浜に外国人の死体があったはず、誰が隠した」と詮議する。それは蒙古が襲ってくる前触れだと。死体があったのかなかったのか、誰が知っているのかで、またひともめ。(ここらへんは2か月後に記憶で書いているので怪しい)
傀儡氏の二人組阿南健治と西田薫がやってきて、怪しげな見世物をし、小屋の中からは大宰府から来た貴族の客人の声(亡くなった伊藤俊人)「本当にすいませんでした」しか言わず、「ほかのことが言えないのか」と突っ込まれても「本当にすいませんでした」と。笑える。