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悲円 -pi-yen-
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公演情報
ぺぺぺの会「
悲円 -pi-yen-
」の観てきた!クチコミとコメント
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曽根千智(4)
実演鑑賞
満足度
★★★★
悲しき日本円への投資の先に労働者の未来はあるのか
ネタバレBOX
チェーホフの『ワーニャ伯父さん』を下敷きに、現代日本の投資の在り方に疑義を唱える本作。ギャラリー南製作所の無機質なコンクリートの床と、地方にある保管倉庫内の情景が重なる。生演奏の音響が空間に響く中、奇妙でありふれた家族の視線が交差していく。開演の前には詩の朗読があり、観客は会場に足を踏み入れた瞬間から劇世界との関係性を主体的に作っていくことを求められる。ガレージを開けて車に乗り込み走り去る演出やユニゾンのダンス、劇中の異化など、演出面での山場の作り方も巧妙であった。
岸本昌也さん演じる良夫ちゃんの過剰に力んだ背中に、チェーホフ作品のコミカルさが宿っていて印象的。対象の定まらない、独り言ともつかない台詞が中空に次々と舞う。それを一向に拾わずに漂わせたまま演技を続ける様子には、独特な様式美があった。台詞の行先から半端なタイミングで目を離す演技は、俳優にかかる負荷も高いように思うが集中切らさず一貫していた点は特筆に値する。
日経平均価格に連動するチケット価格の設定を含む鑑賞デザイン、おすそわけチケット、事前のSNS広報にも力をいれており、制作面が盤石かつ革新的な点は評価されるべきである。戯曲・演出面では、テーマの着眼点は秀逸ながら、今一歩作品として踏み込めていない未消化の感覚が拭えなかった。終始、優等生的なひとつの正解としての現代版チェーホフを見せている。例えば『ワーニャ伯父さん』ではワーニャは死ねずに生を耐え続ける絶望を抱えるわけだが、それはアーストロフの存在が彼の実存に大きく影を落とすからである。本作の良夫ちゃんに対してそこまでの絶望を抱かせる必然性を描けているだろうか。地方の葡萄農家とはいえ外部との接触はあり、それによる人間関係の密度の薄まりを放置してはいないだろうか。投資をめぐる問題を多角的に取材した上で取捨選択の上、もう一度この家族に戻ってきてほしい。体制批判をするなら躊躇せずにやり抜いてほしい。チェーホフと完全に相似で捉えられないからこそ、もう一歩踏み込んだドラマトゥルギーに期待したい。
(以下、ゆるいつぶやき)
「投資をするにはまずは種金を集めましょう」と専業投資家は簡単に言いますけど、私だって増やせる理屈はわかってるんだ、まずは口座に100万円振り込んでくださいよという気持ちになりますよね。新NISAが始まって「投資の機会はみな平等」と論点ずらされてますが、当たり前ながら投資はスタート地点で資本を多く持っている資本家の一人勝ちです。労働者のための投資なんてない。そこにきて貿易摩擦不安からの米国株大暴落。手放そうとすれば「握力が足りない」と揶揄される。「一体どうしろと?」と心で叫ぶ多くの市民を代弁してくれたような気がします。そして現実はもっと邪悪で、悪い投資家は情報弱者(高齢者など)から容赦なくお金をむしり取ります。怖いです。
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2025/04/03 00:30
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