実演鑑賞
鑑賞日2025/03/29 (土) 13:00
これまで 4回拝見していての5回目、作/演出のこんにち博士のベスト、南極ゴジラから南極に至っての、5回目が劇団としてのベストでした。
いやー、これぞ南極(ゴジラ)の演劇だ!3年4ヶ月前、都内の一軒家で観客数人で観た南極ゴジラが劇団名を南極に変え、新宿シアタートップスを満員にして公演を打っている。このブラウン管テレビ(2枚目の映像の奥の灰色の方のテレビ)がこの公演にも登場させ、演劇の作り方もあの時からの地続きの展開だ!南極はどんどん力を付け、観客を巻き込んでいる!
素晴らしい「演劇」だった。
以前注文と言うかこんなことを言っていたけど、もうお仕舞いだ!「演技も良いところがあるし、大きく拡がる可能性を感じた。ブンブン振り回してもっと遠くにボールを飛ばし続けて行って欲しい」今日は素晴らしい演技で観客を十ブンブン振り回して大きく拡げ、遠くにボールを飛ばしていたよ!
速射砲の様に継ぎ目なくエネルギーを注ぎ込み、繋がる話を重ねながら、散逸させず、収束させる展開が見事。映像、着ぐるみ、衣装、照明、音、音楽、あと何だ、そう、俳優10人の演劇への熱量が見える、主演の端栞里さんのwowの熱(量)、ユガミノーマルさんのトゲトゲの髪、新宿シアタートップスの舞台の構造をしっかり使った物語の設定なのか、「wowの熱」という劇名が先なのか、奈落をプールとして使う展開が良い。場面転換は暗転なれど粗目の舞台美術の移動を観客に見せ、次の展開を意識下に置く仕組み。
2時間10分、視線は舞台にくぎ付けでした。
これからも10人のメンバーで南極がどんどん観客を魅了してくれ!
ところで、公演のフライヤー、台詞にあったけど、何も物語の内容が判らない段階で描いたのですよね、wowの熱が放射されているんですね。