狂人よ、何処へ ~俳諧亭句楽ノ生ト死~ 公演情報 遊戯空間「狂人よ、何処へ ~俳諧亭句楽ノ生ト死~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     初日を拝見。流石! 遊戯空間の作品である。華5つ☆。断固、観るべし!!(追記後送)

    ネタバレBOX

    板上は素舞台。両側壁、及びホリゾントに各々の幅に応じた格子構造の枠が設えられているが、場面に応じて障子になったり目立たぬ壁になったり。演出の手際の良さ、照明の的確、生の三味線の見事な演奏、そして狂言回しの役割を担い上手客席側に座した桂 右團治さんの語りが混然一体となって醸し出す臨場感、流石に遊戯空間の作品である。
    物語は大正時代に活躍し実在したモデルを句楽とその噺家仲間の焉馬、小しんという名のキャラクターを用いて書いた吉井 勇の九つの戯曲のうちの「俳諧亭句楽の死」「焉馬と句楽」「縛られた句楽」「句楽と小しん」「髑髏舞」の五編を選び再構成した作品である。篠本 賢一氏の原作読み込みの深さを梃にした換骨奪胎ぶり、演出の手際、役者陣・狂言回し・演奏者ら演じ手の極めて高い質、時代背景を観客が同時進行で想起すれば益々深まる奥行き等々、これほど含蓄に富み、深い作品があろうか?

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    2025/03/20 14:48

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