映像都市 公演情報 “STRAYDOG”「映像都市」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    1970年代前半、地方の映画館が次々と閉館して衰退、映画が売れない低迷期が舞台。今の映画しか知らない世代には、映画の転換期の設定に関心を惹かれる。物語は3つの時間・場所も異なるストーリーが並行して進む。映画に夢を抱きながら、アイスクリームを館内販売して斜陽な映画館の経営に苦労する夫婦。撮影現場でわがままで中身のない大監督に無理無体を言われながら苦労する若手脚本家と芋役者ながら親の七光でギャラのことばかり気にする俳優や無尽蔵に消費される資金集めに苦悩しているプロデューサー。足の悪い中年と彼の面倒を見てくれる姉弟。彼らの生活の周囲を現実の世界と映画の中の世界を交差させながら、三つの世界が一つに繋がっていく。個性あふれる役者陣が活き活きとして小気味良い。所々入る踊りや歌も楽しかった。また、劇場を作中の映画館に見立て前振りから芝居に入っていく演出や映画館長がプロマイドやパンフレットをリアルでも売り歩く演出は、臨場感が高まって効果的だった。なお、副題のチネチッタはイタリア・ローマ郊外にある映画撮影所で、 イタリア語で映画を意味する「cinema」と都市を意味する「città」を合わせた造語。

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    2025/02/06 10:31

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