実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/01/31 (金) 13:00
ナイロン2004年の作品を、新しいキャスト・河原雅彦演出で上演する。素晴らしい舞台。笑いもあるけど、怖くて切なくて悲しい物語。(2分押し)55分(17分休み)110分。
とある兄弟がクリスマスパーティの準備をしているが何かおかしく、やってくる人々も何だかおかしい…、の物語。ナイロンによる2004年の初演、2015年の再演も観ているけど、全体の感触は維持されている。加えて、1幕のチャズ(藤井隆)が一寸はしゃぎ過ぎにも思えるのだが、2幕に入ると感触が変わる。変えるための伏線だったようにも思う。ドメスティックな物語かと思わせておいて、ソシアルな話題に繋いで、悲しい構造を見せるあたりの脚本が巧い。役者陣もしっかり演じているが、佐藤仁美がひたする美しい。