実演鑑賞
満足度★★★★
ナイゲン初演版リーディングを拝見。「ナイゲン」という演目の上演は2度ばかし観たが、Aga-riskの観劇は(他演目も含め)初めて。開演すると進行役が出て来て説明。その後ほぼ劇団員+αの面々がガヤガヤと入場。ナイゲン内部限定の会議風景、という劇の枠組みと何名かのキャラ以外は残っていない初演版台本を皆も初めて渡され、くじ引きで配役を決めた後、ト書きを作者・富田氏が担当して読みが始まる。
ナイゲンを演るチームが醸すノリそのまま、劇団員らがコメントしたりはしゃいだり、読みが始まれば真剣モードにはなるも笑いあり、他の読みが面白かったりトチったりキャラ全開だったりに笑いが起きたり「通して読む読み稽古」の風景である。
ガッツリ90分読み終えると、総員居ぬきでトークも。
再演で現在の原形が出来、劇団での再演の度に若干の改稿で更新されている「ナイゲン」らしいが、こうして改めて味わうと作品が持つ時代的特徴についても思いが湧くところである。演劇好きの今の若者が「ハマる」理由、その背景としての今の日本の風潮を、(作品の持つ限界として)感じる所でもあった。
また時間があれば劇を振り返りつつその事に触れてみたい。