冥途遊山(めいどゆさん) 公演情報 片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」「冥途遊山(めいどゆさん)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    外岡えりかさん出演。

    1月5日の予定が空いたので、何かないかな・・と、こりっちの「上演中の公演」を眺めてました。たまたま見つけて、当日券で観劇しました。剣チームです。

    この時期の舞台公演は年末年始に稽古や準備をすることになるので、たいへんだと思います。必然的に少ないですよね。

    「ざ☆くりもん」さんのサイトを見たところ、グループ会社のところにシアターグリーンがありました。なるほど、そういう事情もあるのかな、と。空きがちなところに埋めたいですよね。

    シアターグリーンはお寺の隣にあります。パンフレットを読んで知ったのですが、くりもんさんの主宰はそのお寺の方なんですね。輪廻転生とか七日ごとの審判のこととかの説明が書かれていて、とても分かりやすかったです。なんとなくしか知らなかったことを、舞台と照らし合わせて理解することができました。

    外岡さんを舞台で拝見するのは2016年8月以来でした。その「歩いてみやがれ」ではかなり特殊な役なので横におくとして、初舞台の2010年「桃色書店へようこそ」から「ゴジラ」「ペロン」「レプリカ」「シュタインズゲート」「見よ、飛行機の高く飛べるを」「兵隊日記 ツムグ」「読モの掟」「明るいお葬式」と、今回も同じ系統の外岡さんでした。良い意味でお変わりなかったです。

    7人の男女混合のダンサーさん。鬼だったり花魁だったり、華やかでダイナミックで、見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    善六が地蔵の前で息絶えるところから始まります。その後の鬼との会話で、「鬼滅の刃の〜」といった、時代を超えたギャグが入りました。このおかげで雰囲気というか舞台の見方を掴めるので良かったです。その後のスマホを鳴らすところやジブリネタのギャグなども、すんなり受け入れられるのです。

    冥官の使った文言に「手練手管(てれんてくだ)」というのがあったのですが、その言葉は知りませんでした。人をだます方法、といった意味だそうです。嘘に関することだとは雰囲気で察しましたが。

    外岡さん演じる葛城が猫というのは、よく考えればヒントがたくさん出ていましたが、気づきませんでした。勘太からあっさり去っていくところ、猫らしくて良かったと思います。

    最後、勘太は畜生道に行って猫になったのかなと思いましたが、台本によると犬なんですね。猫の葛城と仲良さそうで、こちらもハッピーエンドでした。

    善六が鬼としてあきを迎える。両名とも悲しい人生ではありますが、最大限のハッピーエンドでしたね。良いお話でした。

    田業はバッドエンドなわけですが、生まれが貧しいということで同情してしまいます。はっきり、可哀そうです。

    ところで、善六と田遊は刺し違えたのでどちらも同時期に死んだはずです。でも冥途遊山に田遊はいないんですね。というのは野暮なツッコミでしょうか。

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    2025/01/22 21:53

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