冥途遊山(めいどゆさん) 公演情報 片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」「冥途遊山(めいどゆさん)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     様々な状況で生きた人々が死を迎え、冥途へ旅立ってから四十九日を迎える迄には、七日ごとに審判を受け四十九日を迎えた段階で、六道即ち地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の何処へ生まれ変わるかが決定される。今作はこの期間を冥途で過ごす死者と鬼や閻魔との有様を描く。

    ネタバレBOX

     この時期これだけの人数の演者を、この質で集めるのは大変だったであろう。歌あり、踊りありの公演だが、ダンサーたちの踊りが上手い。和服でのダンスはみものであった。歌唱場面でも役者の歌の差は若干あるものの歌も上手い役者、かなり上手い役者が歌っていて全体の調子が崩れない。これは場転や繋ぎが極めて上手く的確でスピーディーなことも大きい。全く違和感なく物語と連動しているのである。脚本も練れたものでエンタメを謳っているが劇団の根底にある人としての倫理観が投影され随所に深く納得させる台詞が鏤められ、心に沁み魂に響くのもグー。閻魔の裁きは名裁判と言って良かろう。閻魔が通常人々を良く見ている理由も分かるポジションに居るというポジショニングも見事である。

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    2025/01/08 17:23

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