木の皿 公演情報 加藤健一事務所「木の皿」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    50年たっても状況は悪くなっている。 話がうまくおさまってほしいような、そうでないような心情。
    老人介護問題の話。
    `50年代の話であって、現代とは微妙にニュアンスが違う点もあったかもしれないが、基本的には何も変わっていない。
    当時でも、手紙を出しても十数年間返事もくれない兄弟の関係とは、驚かされる。
    また、施設も当時は本当にひどい扱いだったらしい。

    しかし、現代では、核家族・少子化によって、より深刻になってきている。
    今では、家族がいるだけ幸せかもしれないと。
    うがった考えでは、子供たちが自分の面倒で争うくらいなら、いないほうが幸せか?

    登場人物たちの深刻さに比べると、カトケンさんの老人はユーモラスで人懐こくいい人に見えてしまうのが少し疑問。
    (話が重過ぎないように、故意にそうしたのだろうが)

    作り方によっては、アラモ砦という名の養護施設との戦いに挑む老人の話として、こっけいにも作れるかなとも思った。

    何より、最後のせりふが重い。

    ネタバレBOX

    終盤に向けて、もしかしたら話がまとまりそうになる展開(伏線もあって)に、そうなってほしいような気もしながら、そんなうまくいくような安易な話にしてほしくない!とも思って、妙にハラハラどきどきしてしまった。

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    2010/09/19 19:24

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