ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010 公演情報 ZOKKY「ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010」の観てきた!クチコミとコメント

  • コアの感覚をわしづかみ
    Zokky初見。

    間違いなく演劇だったし、きちんと作りこまれた表現でありました。
    ありましたが、そういう範疇での考察をあっさりと停止させる、
    観る側のコアをわしづかみにするような世界に呆然としてしまいました。


    ネタバレBOX

    壁一枚の近距離でのお芝居だからといって、
    役者たちが表現力の牙を納めているわけではなく、
    むしろ獲物を捕らえたかのように
    がっつりと観客に向かってくるわけで・・・。

    そもそも、この上演スタイルの話を伺ったとき、
    壁って、コンテンツに高揚した観客から役者を守る為のものかなと
    勝手に想像していたのですが、
    実際は逆で、
    役者の表現に圧倒されずに作品を見続けるための
    観客を守る盾であることに気が付く。

    劇団スクール水着に至っては
    その盾や観客としての匿名性も剥ぎ取られ
    ほとんど演劇の空間に沈められるようにして
    作品に浸されるわけで・・・。

    KIKKYに至っては
    その盾すらなく
    観客が視覚に闇を纏うだけ。

    想像力が感覚を生むだけでなく
    感覚に想像力が追い越されて
    置き去りにされてしまうような感じすらあって・・・。

    個々の作品に霧散せず
    烙印のような印象が残る。
    なにか絶対に夢に出てくるような、
    でも、間違いなく、きわめて演劇的な体験に
    しばらく自らをリセットができず
    ぼぉーっとしてしまいました。

    まだ、C分の予約演目が残っています。
    こんどはどんな残像が心に刻まれるのか
    今からどきどきしております。




    0

    2010/09/16 18:09

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大