はんなま砦は夜更けまで 公演情報 はんなま砦は夜更けまで」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/12/05 (木) 19:00

    不穏なラストを含め、めちゃ面白かった。
    中世ヨーロッパっぽい雰囲気のファンタジーかと思えば、まったく異なる世界観の枠組が見えてくる。奇想に溢れた物語、愛すべき登場人物たち、意表をつくガジェット、さまざまな仕掛け。細部まで作り込まれ、ついリピートしたくなるような作品だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    RPG内世界?な状況から始まるがそれに続くガラリと変わった場で「あ、そういうことか」と明かされるSF(?)系ファンタジックアクションコメディ。
    1960年代の「あの映画」や日藝出身の「あの団体」の作風を思い出して懐かしさに囚われるとともに「大統領師匠、ここまで来たか」な感慨も。
    2019年までのコント集を上演していたのが「第一期」とすれば2022年以降の長編作品群が「第二期」であり、本作は第二期の(現時点での)代表作と成り得るのではないか?
    また、劇中の「二つの世界」を簡単な換装で表現する装置も「いかにも舞台演劇」で、「舞台芸術」たる所以だな、とも思った。

    ネタバレBOX

    いわば「ミクロの決死圏」の「脳内意識版」であり、SF系ネタを「んなワケないだろ」も含めて具現化(?)して娯楽演劇に仕立てることに TEAM 発砲・B・ZIN の作風を想起。
    あと、脳内/意識内に「ダイブする」というのに既視感があるのだけれど、なんだったっけ???
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    キャラが濃くて設定が面白い!ストーリーが進むにつれキャラ設定にもちゃんとした意味があるのがまた良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    観(魅)せ 楽しませることを強く意識した快作。チラシにある謎めいた説明、その世界観そのものが物語の肝。そこが どこでといったことが「閉じ込められた真実」(ネタバレ)に直結する。

    未見の団体。この団体、コア ファンに支えられているようで、観劇した日は最前列に多くの女性ファンが陣取っている。上演前には〇回観る予定など お喋りに花を咲かせている。グッズも見せ合っている。勿論 開演したら熱心に観て、時に大笑いする。一方 団体は前説で優しく和ませるような話(本来の注意/依頼事項含め)から本編へ、そのサービス(精神)が劇中から伝わってくる。

    登場人物の性格や立場、その特技などの面白い設定が妙。そして舞台装置を可動させダイナミックに観せ、勇ましく煽るような音響/音楽、強い目潰し照明などを駆使する工夫。映像で観るようなイメージのものだが、舞台という至近距離ゆえ臨場感がある。興味を惹く内容、それをアップテンポで展開し 心地良く飽きさせない。
    (上演時間1時間55分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、中央に基板の配線のようなもの、左右は丸みのあるレンガ壁。この丸みのある壁を適宜動かし砦の中と外の状況を表す。全体的に怪しく そして妖しい雰囲気を醸し出す。頻繁に出てくる「ガマズミ」という言葉が印象に残る。花…その花言葉が 少し怖い「私を無視したら死にます」「結合」「私を見て」らしい。

    説明にある 小さな砦とそこに住まう住民達は、ある人物の体内であり意識である。物語は、或る富豪が交通事故を起こし、莫大な遺産相続を巡って骨肉(姉妹)の争いが…。妹は昏睡状態、姉は既に脳死状態であり、二人のうち 妹 中山百合に全財産を相続させるという遺言書がある。精神医療研究所では、交通事故を起こした相手方-首相の息子の事故隠蔽をすることで高額報酬を得ようとする。そこで所員を彼女の意識に潜入させ記憶の消去・書き換えを目論む。無稽荒唐であるが、その奇知こそが公演の魅力。

    一方、彼女の意識の中には色々な住民達がおり彼女を守っている。しかし、姉の意識が いつの間にか妹 百合の意識に入り込んで体を乗っ取ろうとしている。そして被り物の奇怪な棲き物が動き回る。端的に言えば、妹の意識下で彼女を守ろうとする住民達 対 姉の意識+奇怪な物の戦い。そして(体)外界の研究所員達の思惑が絡んだ三つ巴の戦いを面白可笑しく描いている。

    砦(百合の意識)の中の住人達の特技or得物は、最強の剣士、痛みを取る黒子、姿を隠すマント、刃毀れを治す鍛冶、癒しの効用、何でも抜きたがる歯医者を擬人化させており、そこに どんな関連性があるのか興味を持って観ていた。一つ一つの存在では強力な武器には成り得ない、一致団結することで意味が…この奇天烈な行為が爆笑を誘う。どうのようにして百合の意識下へ侵襲していったか、そんな伏線も丁寧に描く。
    ちなみに 被り物は あみ子、姉は妊娠5か月で、その子が意識の外へ飛び出しているという設定である。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    大統領師匠初観劇。いやー、何だこれは。すっごく面白いではないか。セットの造り、音響も秀逸。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ルックスの良いのが揃ってる。6番シード系のエンタメ劇団。
    主演の遊佐邦博氏は大泉洋っぽい三枚目。
    大島朋恵さんは復讐に燃える狂った姉。
    石塚みづきさんはジャミラ風の着ぐるみの腹から何でも食う化け物。
    牢屋をすり抜ける斉藤有希さんは印象に残る。
    音野暁(ぎょう)氏はヒールの怪演系。
    ヒロインの橘沙穂さんは演劇部顔。
    一人秀でたルックスと存在感の騎士、塩崎こうせい氏は作品の要。

    筒井康隆の『パプリカ』、DCミニという装置を使って他人の夢(無意識)に潜入し精神の病を治癒するサイコセラピストの話。これを実写化したようなジェニファー・ロペスの映画『ザ・セル』。
    今作もその流れで患者の精神世界に入って記憶を書き換える治療を行なう研究所が舞台。

    ネタバレBOX

    事故で昏睡状態の女性(橘沙穂さん)は大資産家の祖父の全財産の相続人。その金を狙った医院長(音野暁氏)は記憶を書き換えて目覚めさせようと精神潜入員(遊佐邦博氏と野口オリジナル氏)を送り込む。ガマズミという器具。
    彼女の精神世界はファンタジーRPG調の中世ヨーロッパ、強固に築かれた砦を騎士達が守っていた。彼等は昏睡から目覚めると主に危険が迫ると、このまま眠らせておく為の自己防御本能のエス。
    だが橘沙穂さんの姉である大島朋恵さん(現実世界では精神病者で事故による植物人間状態)が既に潜入に成功していた。彼女は父親から「脚が綺麗」と褒められたことを潜在意識にとどめており、彼女の念が強い場には脚が生えている。そして妹の恋人を誘惑し妊娠していた彼女。出産されずに事故で亡くなったその胎児の意識も「あみ子」(石塚みづきさん)として現れていた。

    あみ子が母である大島朋恵さんを喰らい、強制退去砲で橘沙穂さんの精神世界から消える。意識を取り戻した橘沙穂さんは現実世界に帰還。ハッピーエンドに見せかけてもどうも彼女の正体は大島朋恵さんっぽい。そして遊佐邦博氏の口の中からは脚が生えてくるラスト。

    ちょっと設定がぬるく笑いも半端な印象を受けた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/12/04 (水) 19:00

    名前は知っててベテラン劇団だが観るのは初めて。ファンタジーかと思ったら違って(ある意味ファンタジーかもしれないが)、SFチックな展開のコメディだが、シリアスな部分もあり面白い。115分。
     中心メンバーの遊佐邦博は電動夏子やサイコシス・かはづ書屋などで観てるが、今回は大島朋恵出演ということで観に行くことに。中世を思わせる「砦」が舞台のファンタジー、…、かと思ったら、全然違って、すぐにSFっぽい流れとなって、興味深い物語が展開される。笑わせる要素が多いし、実際笑うのだけれど、若干ご都合主義ながら深刻な要素も含み謎解きの要素もある、という見事なストーリーだった。変幻自在の美術も巧みな感じで楽しませてもらった。推しの大島は癖のある脇役、かと思ったら、超重要な役割を演じて、これもまた楽しい(コメディっぽい演技をする大島を観るのは何以来かなぁ)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。まず、舞台の装飾に圧倒されました。アート大好きな人には舞台の装飾に「細かいところにまでこだわってるなー」と感じるはず。そのぐらいよくできています。あと、音効さんがいい仕事されていますね。とくに、爆音がなるシーンでは「ここはIMAXか…」と思えるほどの音圧。舞台の内容もタイムリープものあるあるのわかりにくさがなくすごくよかったです^^

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