満足度★★
閉じた世界会場に入ると、すでに舞台ははじまっている。ふしぎな世界をもった作品だ。旧約聖書の『ヨブ記』とやらを下地に、孤独を描いたとのことだが、それはまったく伝わってこない。4組のカップルによるセリフの繰り返しもほとんど意味をなさない。ストーリーもない。それでもひきつけられるのは、いったい次なにが起こるのか、という作品の孕むハプニング性ゆえか。はじめから、この規模の空間でのみ通じればいい、といったつくり手の姿勢がみえてくる作品だった。
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2010/09/07 15:37
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