実演鑑賞
満足度★★★★
THE ROB CARLTONの初見となった 『THE STUBBORNS』(MITAKA ”Next”SELLECTION)。 思い立って当日券で観劇。
言い間違い、聞き間違い、読み間違いから、さらに記憶違いへ...。あらゆる誤読や誤解が巻き起こす珠玉の勘違いコメディ。そして、爽快で人間味溢れるユーモラスな3人芝居でもある。
(京都の団体ということもあり)東京で知られていないと仰っていたけど、それで観逃すには余りに勿体ない85分だった。思い切って駆け込んで本当よかった。こんな出会いがあるからやめられないな、観劇。
日本語特有の複雑さと奥行き、人間の可笑しさと頑なさを清々しいまでに使い果たした上質の喜劇で笑いっぱなし。観終わって改めて気づくタイトルの秀逸。2人が話してるシーンも面白のだけど、その間のもう1人の表情も抜かりなくて、3人芝居としても素晴らしかった!
また絶対東京にきてほしいし、帰省にかこつけてホームの京都でも観なあかん。(不労社にせよ、熱いぞ京都!)
個人的には会議シーンにおいて女性の方がより客観的かつ冷静に物事を見ている、という描き方も好きだった女性というだけでしばしば感情的と揶揄されがちな面があるけど、そういう女性の描き方をまるでしてないところすごくよかった。勿論性差問わず起こる誤解はユーモアたっぷりに描かれてるのだけど。本当に気持ちのいい、上質な、だけどそれが振り切っているからこそ個性的なコメディだった。
(上質って書いておきながらなんですが、話の内容は全く難解でもなんでもなく、ご本人が仰る通りまじで不要不毛のくだらないやりとりです(笑)そのくだらなさの解像度にブーストがかかっていく様、それらに振り回される3人の様子が実に爽快!私も初見でしたが、1mmも構えず観られました)