諸国を遍歴する二人の騎士の物語 公演情報 劇団青年座「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    別役作品の中でも骨の太い戯曲、との10年前テアトル・エコー公演での印象は変わらず、やはり名作。
    演じる俳優によって、とりわけ二人の騎士役の風情で、舞台風景が変わる、役者本位の作品であるのは別役実戯曲の特徴でもあり、氏のかねて主張する「演劇的」演劇とは、10年前の舞台と二つを見比べて実感する所だ。

    とある村を二人の騎士が(申し合わせた訳でなく)訪れた事の「意味」(理由、ではなく)が分かるのは劇の終盤である。別役一流の「会話がもたらす転倒」が事態を動かす動力としてでなく、結語となっている点で特異な作品でもある。それだけに結末には震撼とさせられる。
    満場の拍手は自分も頷ける所で☆五つやって良い出来だったが、自分にとって別役作品は「衝撃的」がスタンダードであるので、点は渋くなる。

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    2024/10/07 10:37

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