白魔来るーハクマキタルー 公演情報 ラビット番長「白魔来るーハクマキタルー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初の生ラビット番長。
    名を知ったのはもう十年前。自分的に「見分けが付かぬ」劇団名3つ(はらぺこペンギン!、ぬいぐるみハンターと)の一つだったが、かねて未見だったコチラの生舞台を漸く目撃した訳であった(どーでも良い前置きだが)。
    ハートフルストーリーを演るとの先入観で観ると一見異質な作で、持ち味であろう群像劇の要素はあってもタイトルが匂わす「恐怖」の物語となっている。脚本上の苦労が見られ、辻褄の点では序盤で(演出的に)躓きがあったのだが、終ってみれば骨格が明瞭な舞台。劇空間には蠱惑的空気が残り、心地良い感触があった。
    歴史に名も残らぬ人々の開拓期北海道を舞台としたと覚しい劇世界は、史実や歴史考証を踏まえたのでは辿り着かなそうなフィクショナルな世界だが、架空の物語にしてはある種の、固有のリアルがある。

    ネタバレBOX

    子役を二人も登場させ重要な役で健闘させていたのは感嘆物だったが、それに比して年寄りの役は(語り部の役を除き)若い役者の老け造りが少々惜しかった。
    物語については今少し記したし。

    と書いて日が過ぎた。
    この芝居は劇中劇構造になっていて、冒頭は現代の若者らしいグループが吹雪の北海道平原に取り残され、囲炉裏以外に何も無い家屋に逃げ込んでいる。そこへ家の主のような風情の老人が現れ、殺気立っていた若者らを宥めつつ、夜伽に昔ここであった話でも聴かせてやろうと話し始めるのだが、劇中劇が開拓時代のものだとすれば、「現代」は戦後の経済成長期くらいの設定になるか。
    ともかく、中の劇の引きがえらく強く、現代から始まった事をすっかり忘れている所へ、殆どが眠ってしまって一人女の子だけが起きて爺の話を聴いている風景が現れる。やがて話を終える老人であるが、なぜ彼女だけが起きているのかが、冒頭あったくだりから類推され、物語は実はまだ続いていた、、思わずキャーと言わせる展開は怪談の作りそのものであるが、後を引く余韻が蠱惑的である。

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    2024/09/29 11:13

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  • tottory様
    ご観劇ありがとうございました!
    ご感想も凄く嬉しいです!
    瞳(大学生)役 / 青山真梨

    2024/09/29 22:40

    tottory様
    ラビット番長 初観劇ありがとうございます!
    ご感想いただけて嬉しいです!

    2024/09/29 14:51

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