『牢獄の森』『うれしい悲鳴』 公演情報 アマヤドリ「『牢獄の森』『うれしい悲鳴』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    『牢獄の森』『うれしい悲鳴』両作観劇。

    『牢獄の森』
    犯罪者予備軍と判断された人たちが、一般社会から隔離され、半ば強制的に自然豊かな「森」で共同生活を送る近未来SF。
    「犯罪者」の素養を持った人は、はたして「矯正」できるのか?犯罪者予備軍として排除するのは、優生思想ではないのか?クズはどうやってもクズなのか?犯罪者予備軍でない多くの人たちは犯罪行為をしないのか。
    テーマは重めで、登場人物もそれぞれ自分勝手だし、なかなか進展しない会議での個々人のぶつかり合いは激しいし、2時間15分があっという間の濃密な会話劇。
    ラストの余韻がいい。

    『うれしい悲鳴』
    こちらも近未来SF。
    今の政治を見ていると、あるかもしれないと思えてしたいディストピア。
    幼少期のエレベーター事故を語るマキノの長いモノローグと、小学校卒業式の日のミミと亜梨沙、そしてミミと母のシーンは、自分の体も心もマキノに、ミミに、亜梨沙に、母に、同化してしまいそうな感覚になった。
    静かな雪のシーンの美しさたるや。
    ラストのダンスは圧巻。
    非常な満足感の高い舞台だった。

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    2024/08/22 17:02

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