実演鑑賞
満足度★★★★★
小泉八雲の再話した4つの怪談を2時間の「演劇」に仕立てる趣向。短編のていを残しつつ、長編に仕上げる手腕が際立ってうまく、心地よかった。また、一つひとつの物語は、「語り」から始まり、登場人物たちが自ら演じる「芝居」へ引き継がれるのだが、その繋がり方にも、観ながらノっていくような快感があった。俳優たちが行う道具の転換が、能を思わせるような摺足で行われるのも、生死の狭間にあるものをそこに立ち上げるうえで、効果を発揮していただろう。
ネタバレBOX
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2024/08/14 07:46
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