実演鑑賞
満足度★★★★★
日曜の夕刻一回切りの特別プログラム。二演目、すこぶる贅沢な時間であった。
プログラムA、Bの方は短編3編、20~30分程度の「短編」演劇と呼ぶに相応しい中身だがこちらはそれぞれ幾分長めの演目というだけで、相当の深みへと誘う内容となる。
実は「お国と五平」は、是非とも観たかった。ala collectionでもう7,8年前になるか・・毎回秀作を提供する可児市の劇場の企画で小山内薫「息子」との抱き合わせであった(演出:マキノノゾミ)。
この上演は自分と作品との距離(舞台との距離感も)が遠く感じられた舞台だったが、楽園王で改めて観て、完璧に「今」魅せる作品として立ち上げられ、「朗読」要素の強い楽園王流の手練れた演出によりこの作品の勘所・・とりわけ谷崎潤一郎作品としての真骨頂を味わい直す事にもなった。
もう一遍は一人芝居。激烈な告白(結婚式場での)で大いに会場も笑わせていたが、キャスティング込みで優れた出し物となっている。
(これがただ一度切りの上演とは・・)
さらに詳述したい欲求を残しつつ。