実演鑑賞
満足度★★★
寓話。物語は、テーマ性も強く想像力を掻き立てられる面白さ。表層的に描かれていること、その奥にある考えさせること、それが重層的に立ち上がる好作品。この演目は未見であったが、そもそも野田作品を観たことがあっただろうか。う~ん思い出せない。ラストはある映画を連想する。
少し気になったのは、物語の前提というか設定ー具体的にはいつ頃なのかーが分かり難い。勿論テーマの普遍性を考えれば、敢えて拘る必要がないのかもしれないが、この公演では<赤鬼>の言葉や状況から、ある時代・背景が連想できる。にも関らず その(外見的)表現と時代が結び付かない、その不自然さが気になる。
(上演時間1時間40分 休憩なし)