黒い太陽 公演情報 M²「黒い太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     板上は作品内容が岡本太郎の作品“太陽の塔”制作依頼過程そのものの経緯に在る為、彼の作品にふさわしく極めて斬新、而も岡本が追求した美しさとしての機能美を具えたものである。今作、脚本の良さは無論のこと、演技、演出、舞台美術から照明、音響、制作に至る迄、総てが作品の趣旨に沿って見事に収斂している。必見の舞台。華5つ☆。尺は約110分。追記6月3日0時58分

    ネタバレBOX


     劇空間に入ると演劇空間は、高さ30㎝ほどの大きな円筒を中心に同心円上に広がる板面更に外側に白い同心円を為す。円筒の周囲に椅子や文机等の小道具が置かれ必要に応じて円筒上に持ち出される。この円筒の真上、天井部には白い円形のオブジェ。円形オブジェの接合部に見えるのは照明によって極太の円柱に見える紗の膜。観客席はこの実質素舞台をL字型に囲む形を採っている。開演前には祭囃子や万博開催時の喧噪と同時に実況中継の模様が音声で流されている。
     上演台本は緑 慎一郎さん。尚、登場人物は名前は使われているがあくまでフィクションであるということは付言されている。その点に付いては今更言うまでもあるまいが誤解なきよう。
     身の回りを見ても優れたアーティストという者は極めて親密で同時にフランクな人間関係を構築するものである。殆どの人が世間体だの常識だのに縛られ聊かも疑いすら持たぬのが世の常であるなら、真のアーティストは、それらから意図的に自らを疎外する。己自身で観たもの・ことを中心に持てる総ての感覚、知恵、知識、経験などを用い対象を真っ直ぐに観察し享受し自らの内部で熟成させる為である。このような生き方の実践のみが独自なアートを生み出し世に問うのである。従って存命中にそれらの作品が評価されることは無いかも知れぬ。だが時代の常識が変わり、人々の習慣が変わる時、彼ら、彼女らの作品群は、俄然真のアーティスト作品群と評価されるのである。

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    2024/05/31 11:52

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  • 皆さま
    ハンダラです、遅くなりましたが追記しました。
    ご笑覧ください。・
                        机下                            

    2024/06/03 01:01

    皆さま
    ハンダラです、良い舞台を有難う御座いました。追記はなるべく早くアップします。
                                       机下

    2024/05/31 11:54

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