満足度★★★★★
出演者それぞれの挑戦。森さんシリアス・ストレートな芝居観たい!藤林さん中国人,中川さんカリスマ美容師,good!
前作の大掛かりな総合エンターテインメント劇から
一変して、俳優6人の手作り感のある凝縮された作品に。
出演者6人がそれぞれ、演技だけでなく、歌、踊り、
パフォーマンス、楽器演奏など、新しい役、新しいことに
挑戦する舞台は、「私自分自身ももっと挑戦しなくては」
と思うほどにまっすぐな熱意が伝わった!
一番印象的だったのが、藤林美沙さんの中国人です。
喋りまくる中国語なまりの日本語のイントネーションがほんとに見事!
そしてそのバイタリティ!
観ていて自然で、すんなり入ってきました。
同じくらい森クミさんの精神科医もシリアスで良かった!
プロフェッショナルで孤独で、ひんやりとした感触が。
特に最初のACTのとき。
終盤はギャグに引っ張られすぎてしまって、ちょっと残念。
今後、もっとシリアス・ストレートな芝居が観たい!
中川晃教さんのカリスマ美容師のはじけっぷりもさすがです。
歌とダンスはもちろんすごいですが、
それより役柄の、楽しい中にも(けど実は複雑)
男気で変わり者のスタッフを集めて美容院をしている
という背景が、ちょっといいです。
最終ACTのカウンターバーでみんなの人生が
交錯するという構成も、面白いけれども、
無理やりで都合良すぎてありがちな感じもしましたが、
その日をX-dayとして、それぞれの人生を歩き出すシーンは、
やっぱり、グッと来ました。