ラクダ 公演情報 範宙遊泳「ラクダ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ラクダスピリッツ
    ひとつずつのシーンには
    ちゃんとラクダのスピリットが詰まっていて、
    にもかかわらず、
    落語ワールドのラクダとは
    素敵に異なった空間が
    構築されていました。

    ネタバレBOX

    よしんば、落語の世界の内側でだって
    演者によって噺のニュアンスがかわったりするもの。
    ましてや、それが演劇というフィールドに持ち出された時
    ただ、落語の世界をなぞるだけじゃ面白くもなんともありゃしない。

    開演前の場内は、
    ちょっと岡崎芸術座が寄席で上演した
    「三月の5日間」を彷彿とさせる感じ・・・。
    役者たちが客を演じ、物語の大外をつくりあげていきます。

    そこに落語家が登場・・・。いきなり箍の外れたかs噺のいろんなエキスを吸い取りながら、
    高座を維持していきます

    箍の外れ方がとてもしなやか。
    「かんかんのう」がコンテンポラリーダンスに置き換わり、
    さらには東京芸術劇場にまで置き換わるそのふらから
    一気にやられました。
    ラクダのの体が冷蔵庫に置き換わる感覚が秀逸。
    屑屋の酔い方がいろんなものを絡め取っていく。
    大家や長屋の衆なども
    落語の世界の顔をしながら
    個性が良い方に生きている。

    一通りではないグルーブ感が
    落語の枠を凌駕するはみ出し感とともにやってきて・・・。

    オチですっと納めるところも
    落語のいいとこどりなのですが、
    それがすっと観る側に落ち着くのは
    そこまでのカオスに
    落とせるだけの品質があるから。

    この劇団、もっといろんな作品を観たくなりました。

    ☆★★★

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    2010/07/24 07:40

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