様式美と声明舞台全体が絵になっていて制御の効いた動きは「カタ」のようで。オープニングちっとも女らしくなロクサーヌ心惹かれない彼女のトウジョウのたび彼女と少しも甘くない声明のような恋のやりとりに笑いそうになりつつも光、影、音、そして役者の所作に引きつけられた。そうしてラスト死に神と対峙するシラノのシミひとつ、皺しとつ無い男の心意気の段にグッとくる。それは「スズキメソッド」でも同じ。戯曲の底力のすごさですね。戯曲の魅力に憑かれた自分もそんな一人。ですから、こういうシラノもあるのかと。観て良かった。
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2010/07/21 13:04
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