満足度★★
意図が分からなかったです。
使われなくなった映画館で起こる一騒動を描いた話で、元々ミニシアターだったシアター711に適した舞台設定でした。
物語自体は分かりやすい喜劇風のものでしたが、何を表現したいのかが掴めませんでした。心理描写が弱く、どの役にも共感も反発も感じられませんでした。
チェロとピアノの生演奏に興味があったのですが、生演奏でやる意味が感じられませんでした。会場が音響的にデッドなので、ホールで聴くときに較べて音が直接的過ぎて耳が疲れました。
クラシックの曲ばかりでなく、オリジナル曲も演奏して欲しかったです。
本と演出の方向性が合っていないように感じました。
もしメタ演劇的なものを意識していたのなら(ライブ映像やチケットの扱いがそういう感じでした)、もっと思い切ったことをした方が作品の意図がはっきりしたと思います。