満足度★★★★
演出の手腕が冴え渡った舞台
この作品、蓬莱さんの脚本が一定レベルに達してはいるものの、もしこれが、裕美さん演出でなく、キャストもこのメンバーでなかったとしたら、結構退屈になり得る要素の強い作品だったかもしれません。
何しろ、1幕終わりまでは、スケッチに終始し、ドラマはちっとも動き始めないのだから…。
1幕が眠くならずに済んだのは、ひとえに、裕美さんの演出力と、キャスト陣、特に、高橋由美子さんの力演に助けられた感が強くします。
最初、由美子さんの演技が誇張されすぎている印象を受け、間もあまりにもわざとらしく、いつもの裕美さんらしからぬ演出だと、腑に落ちない思いがしたのですが、これは、1幕で、観客の気持ちを逃がさないための計算された演出なのではと、幕間前に、わかった気がしました。
キャスト陣、皆好演でしたが、この舞台の殊勲賞は、何と言っても、高橋一生さん。彼がこの役でなければ、蓬莱さんが描きたかったテーマは、きっと浮かび上がらなかったと思います。本当に、素晴らしい演技でした。
2010/07/16 05:03
2010/07/16 00:09
2010/07/15 23:03
>戯曲セミナーで、裕美さんがいらした時に伺ったのですが、自転車キンクリートは、高校演劇部から、旗揚げしたんだそうで、その行動力に、ビックリ致しました。
ああ、そうらしいですね。メンバーの同級生の子も付属高校出身でそう言ってました。だから、お母さん同士も親しく、サポーターの結束が固かったんですね。見ていてうらやましい気がしました。