満足度★★★
深夜テレビ番組っぽい、お気楽さ。
チラシの雰囲気から、昔の日活映画風な渋い作品か、臭い作品か
タイトルからして、中島みゆきの歌の世界か
キャバレー回りでもしている寂れた歌手の話かと
思っていたら、
泣き笑い有りなドタバタコメディでした。
展開の意外性や、驚きがない分、まとまりのある作品で
終演後「あぁ面白かった」ってサクっと思える作品。
配られたチラシを見たら、テレ東でレギュラー番組やってたんですね。
こういうシチュエーションコメディっていうんでしょうか、
非常に映像的な印象を持ちました。
そういう番組って大抵30分1本って感じなんで、
2時間半の上演時間は約5~6本分。
いやいや長いんだなぁ。
「~ながら見」で、時々集中してって感じでしょうか。
僕は出ている役者さんとか、この劇団のこと
全く馴染みない人ばかりでしたが、
ロビーに溢れる、著名人も多い花束の多さから
結構メジャーなんでしょうか。
当日の客席も補助席まで出るほど盛況でした。
でも、この作品のテイストは、新宿の外れのサンモールに
よく似合う。
人気劇団になっても紀伊国屋や本多劇場ならいいけど
パルコやコクーンなんかでは上演して欲しくないなぁ。
最後に
僕の周りの御客さんは、この劇団のファンか、知り合いか
良く知っている人が多いみたいで
大して面白くないシーンでも、また普通としか思えない
シーンでも手をたたいて笑ったり
しょっちゅう鼻音立てて笑ってる。
これが、うっとおしいったらありゃしない。
これならまだ寝ててもらったり、
お菓子でも食べてている人のほうがマシ。
手前みそなネタが多いのかマニアが多いのか知りませんが
度が過ぎるのは、いかがなものか。
これもまた深夜テレビ番組っぽさ、ならではなのか。