満足度★★★★★
スタイリッシュエロ
はじめてトラムの『あの人たちのリサイタル』を観て衝撃を受けて、そこで買ったDVD『朝霧と夕霧と夜のおやすみ』を観て、高円寺で行われたライブも観てきた。すっかり羽衣フリークになって、待ちに待った今回の公演なのだけれど、期待は裏切られなかった。まず、出だしが素晴らしい。糸井幸之介がブログか何かで書いていたけれど、遅刻をしてはだめだ。この出だしは、何やら妖しくて、胸をかき乱されるような何かがある。とにかく詩的で美しい。全員黒のスーツを着ているせいもあるかもしれないけれど、今回の公演は全体的にスタイリッシュな印象が強かった気がする。いつものような熱苦しさのようなものはあまり感じなかった。もちろん盛り上がる部分は凄く盛り上がるのだけど、にも関わらず底の方に、ものすごく静かなものが流れている気がした。