庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』 公演情報 庭劇団ペニノ「庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アングラ再考
    これはむしろジャズで観たかった。
    タイトルや出演者、そして見世物という立場などからこれは「アングラ」への批評的な舞台だなあというのは容易に窺えたので、その考察を読み解いていくという楽しさで終始退屈しなかった。
    とりあえず私見では、論点は合理性の究極システムであるはずの西洋医学が、実はアングラが提示してきた前近代的な奇怪な「身体」を最も本質的な次元でとりあつかっているじゃないか、という所にあると読み取ったのだがどうなんだろ。

    医療器具の設置が一つグラグラしていてヒヤヒヤさせられたのはちょっと残念。

    ネタバレBOX

    あれだけ臓器をゴリゴリ取られているのに心電図が動き続けているだとか、ものすごい形相で(死なせないように)腹に布詰めまくるだとか、冷静に考えたら根本的に馬鹿馬鹿しいことをやっているのに、西洋医学(的な手順)で見せられると、なんだかまだ生きてそう、あり得そうとか一瞬思わせてしまう説得力があるんだなあと。
    胃のオカリナが不協和音を奏でるシーンが好き。やっぱり人体で音楽を奏でても和音にはならないでしょう。

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    2010/06/11 22:31

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