満足度★★★★
キャラが立っている登場人物たち
真田十勇士から抜けて素浪人となり、追っ手から逃れるべく放浪している霧隠才蔵が、立ち寄った故郷で巻き込まれる騒動…な王道系娯楽時代劇。
具体的に言えばまんま昭和の東映時代劇映画(←あくまで私的イメージ)のノリ、みたいな。(笑)
いやホント、前半の強い才蔵は60年代のヒーロー系時代劇全盛期のそれだし、後半の…(ネタバレ自粛)…はむしろ終盤は70~80年代のニューウェーブ系時代劇的な…。
で、思いのほか早く居場所をつきとめる猿飛佐助と対峙する才蔵とか、オイしいところをさらう才蔵の師匠(主宰の役得?(笑))とか、才蔵の兄弟弟子だた悪の首領とか、やはりオトコたちのドラマ。
が、そんな中に女性陣による「想いは伝えなくては意味がない」なんて恋愛論も出てきて華を添えるのが上手い。
上手いと言えば、喀血(沖田かっっ!!!(笑))を赤いサスペンションで表現したり、装置内のスライドする部分を右に寄せるか左に寄せるかで屋外と屋内を表現するとかも上手い。
それになんたって、それぞれキャラが立っている登場人物たちが良かった。
2010/05/11 14:40
こんにちは。じべさまのレビューUPをずっと待ってました。
>オイしいところをさらう才蔵の師匠(主宰の役得?(笑))
今回は、若手中心の座組とのことでしたが、「ぜったいおいしいところは主宰がさらうに決まってるよ」と関係者から風の便りには聞いてましたから、じべさんのこの一文に「やっぱりそうだったのね」と納得(笑)。じべさんは以前、東京幕府の「KIZUNA」もごらんになってますよね?レビューが読みたかったのですが、mixiのほうにしか書かれなかったようで残念。わたしもあれを観たのですが、あまりの主役偏向の展開にもう胸焼けがしましたわ(笑)。全盛期の東映時代劇は子供のころからリアルタイムでほとんど全作観ている私ですが、小劇場系の時代劇はあまり好みではありません。いくつか観てますが、垢抜けたところが少ないので。
今度、東京幕府がまた幸村氏主演で新見錦を主人公とした「新撰組(壬生浪士組)」やるみたいなので、じべさんにごらんいただけるとありがたいです。また、武蔵野芸能劇場で6月3~6日まで。東京幕府はCoRichには団体登録されてないようですね。Hpが中断しちゃったみたいで。あまり外部のお客さんが観に来ないし、新規開拓に熱心じゃないのかしら。ちょんまげ軍団SUPERも未登録。旧ちょんまげ軍団から派生した劇団はこの「武士道」も含めて、みんなスタイルがそっくりですね。たいてい柳生十兵衛とか真田十勇士とか戦国忍者物が多く、どれがどれやらわからなくなる(笑)。