満足度★★★★
キャラが立っている登場人物たち
真田十勇士から抜けて素浪人となり、追っ手から逃れるべく放浪している霧隠才蔵が、立ち寄った故郷で巻き込まれる騒動…な王道系娯楽時代劇。
具体的に言えばまんま昭和の東映時代劇映画(←あくまで私的イメージ)のノリ、みたいな。(笑)
いやホント、前半の強い才蔵は60年代のヒーロー系時代劇全盛期のそれだし、後半の…(ネタバレ自粛)…はむしろ終盤は70~80年代のニューウェーブ系時代劇的な…。
で、思いのほか早く居場所をつきとめる猿飛佐助と対峙する才蔵とか、オイしいところをさらう才蔵の師匠(主宰の役得?(笑))とか、才蔵の兄弟弟子だた悪の首領とか、やはりオトコたちのドラマ。
が、そんな中に女性陣による「想いは伝えなくては意味がない」なんて恋愛論も出てきて華を添えるのが上手い。
上手いと言えば、喀血(沖田かっっ!!!(笑))を赤いサスペンションで表現したり、装置内のスライドする部分を右に寄せるか左に寄せるかで屋外と屋内を表現するとかも上手い。
それになんたって、それぞれキャラが立っている登場人物たちが良かった。