満足度★★★
斬新な演出と大胆な演技
とても刺激的で、とても挑戦的な舞台。しかしその内容は重く、時に目を背けたくなるようなシーンもある。
カーテンを使った演出が秀逸。舞台をクロス上に4つの空間に仕切り、その中央部に別世界を象徴する空間を産み出している。このカーテンが開いたり閉じたりしながら、さまざま場所を見事に表現している。
キャストは主役の福家匠人以外、一人複数役をこなし、舞台袖では常に着替えが行われているという状態。しかも着替えながら台詞をしゃべったりする。ブレヒト流の異化効果を狙っているのか、ちょっと意図が把握しかねたが、斬新な演出であることは確か。
随所にみずみずしい感性を感じさせながら、芝居としては未完成部分が多いと言わざるをえない。ただ、随所に演出家のこだわりが見え、その志の高さは評価したい。
役者では湯口光穂が熱演。体を張った演技で芝居を引っ張っていた
2010/05/03 14:20
2010/05/03 10:59
ていねいねコメントありがとうございます。
学生時代から完成された演劇など作れるはずがありません。荒削りでも光る部分があるというのがとても大切なことだと思います。そういった意味でも、今回の芝居はとても刺激的でした。これからもどうぞ精進していってください。楽しみに観ていきます。