満足度★★★★
なんとも不思議な感動。
電動夏子安置システム初見。不思議な芝居を観た感じ。あたかも聖書の中の物語のような荘厳で暗示に富むファンタジーと、シュールなサラリーマンコントがひとつの舞台の中に共存することに最初戸惑った。
特に前半は初日ゆえのばたばた感もあり、芝居に感情移入出来ない点があった。しかし中盤から盛り返し、最後にはその違和感が心地よいものに変わっていった。これは癖になりそうだ。
シリアスなシーンではなんと言っても主演の石井千里が圧倒的によかった。この女優を今まで知らなかったことを後悔したほどだ。存在感といい確かな演技力、特に台詞の力強さといい、まれに見る才能の持ち主だ。そして共演の武田真由美が美しい。
コントシーンでは道井良樹が素敵だ。芸達者で一人でシーンを支える力量を持っている。
随所に5つ星を与えたくなるような輝きを見せてくれたが、ちぐはぐなシーンもいくつかあり、それを差し引いて4つ星とした。
2010/04/24 00:10
2010/04/23 11:50
そうですか、石井さんも明治ですか。明治大学は最近の国道58号戦線に至るまで脈々と素晴らしい演劇人を輩出していますね。「多少婦人」ですね。覚えておきます。