満足度★★★
異世界感が好き
外国の演出家さんと言うこともあり、動きや雰囲気を重視した作品でした。
開始直後からの張り詰めた空気感、森山未来さんの身体によるところがとても大きかったように思います。しかし、比較すると周囲の役者さんの肉体がルーズに見えてしまったことは残念。
インターナショナルな公演はたいてい舞踏などが多いですが、この作品もまたた、そういった作品であったように思います。いかに演出するかが本題であったようで、戯曲にはさほどこだわりがなかったのか、他の方も指摘されているように、たしかに展開感の少ない部分は多かったように思いました。しかしそれはカフカの原作を扱った時点で免れ得ないことなのかも知れません。そうなると、その上でなお飽きさせない演出を、演出家は考えるべきだったのでしょうか。寝ている観客がチラホラ・・・。
とは言うものの、私は好きでした!
あ、あただ、空気感勝負なのだから、セリフ間違いなどは、しないでほしかったかしら。