満足度★★★★
言葉との格闘技
「太陽系誕生譚」に「魔笛」や「忠臣蔵」「東海道四谷怪談」や「アンネの日記」やらが複雑に絡み合い、観客の頭も混乱しそうだが面白かった。万人にウケル芝居ではないと思うが、この劇団には強烈な個性がある。
佐野木さんは「夢の遊眠社」で野田秀樹が頭角を現してきたときに感じたものを思い起こさせる。私、個人的には、あの当時、野田さんのブッ飛び感には付いていけなかったけど、佐野木さんにはそのような隔絶感はなく、じゅうぶん楽しめてます。ことば遊びが、どこかシェイクスピア風で、理屈抜きに面白い。
佐野木さんは才能のある人だと思うし、プロデューサーが違う視点でサポートしているのも評価できる。
舞台装置や照明、音響、劇団の名物ともいえる浅利ねこの衣裳なども戯曲をよく助けていた。でも、苦言がひとつあるのでネタばれで。
2010/04/13 13:26
2010/04/12 16:12
ここ2日くらい、PCを使えず、お返事遅くなり、失礼いたしました。
アフタートークの節は失礼申し上げました。
佐野木さんの脚本および劇団全体としての芝居作りには大変興味を持っており、いつも題材選びが斬新で構成が凝っていて感心させられます。
「最高傑作」や今回の作品に歌舞伎味を感じるので、いつかぜひ近松門左衛門の世界と現代劇をミックスさせた作品を作っていただきたいと思います。