満足度★★★★★
「人形の家」の真髄に触れました
序幕から、デビット・ルボーの才能に打ちのめされ、あー「人形の家」って、こんなに面白いんだ!!とノックアウトを食らいました。
中学時代、演劇部で、いきなり大抜擢され、出演した時は、全くわけのわからなかった作品でしたが、これなら、時代にセンセーショナルを巻き起こしたわけだとひどく納得しました。
堤さんの影が薄くなるくらい、山崎さんと神野さんが、好演され、「人形の家」は、ノラと旦那さんの話が主と勘違いしていたことを痛感させられました。
最後に、宮沢さんのノラが颯爽と、家を出て行った後、この芝居を観た後に、絶対何人か、離婚を決意した熟年女性がいるのではと思いました。
イプセンが劇作の神様だと言われることが、心から頷ける傑作舞台でした。