満足度★
えっ、これが土田作品?
また、G2さんの脚本かしらと錯覚するぐらい、土田さん、どうなさったの?と思う作品でした。
土田さんは、説明台詞を廃す名手の筈なのに、この作品、とにかく説明台詞のオンパレードでした。
それに、袴田さんと安田さんの演じている役のキャラクターが、あまりに不誠実な人間描写で、実に不愉快に思いました。
役者さんは全員好演されているし、セットも照明もとても良かったのですが、どうも好感を持てない作品でした。
アイデアはいいけれど、何だか、命の吹き込まれていない脚本という印象で、大変残念でした。
西岡さん、今回の役には、哀愁があり、西岡さんの登場場面にはずいぶん気持ちが救われました。平岡祐太さん、初舞台でしょうか?だとしたら、素晴らしい!!平岡さんの舞台はまた拝見したくなりました。
2010/03/27 22:27
2010/03/27 20:43
2010/03/27 13:13
KAEさま
恐れ入ります。いや、感想は人それぞれですので、お気になさらずに(笑)。
>でも、どんなに親しい方が関わっている舞台でも、きちんと、思いを劇評に書いた亡父の遺伝子を受け継いだせいか、私も、面識のある方や親しい友人や家族の関わった公演でも、感じた思いは正直に吐露してしまう習性があり、いくら大好きな土田さんであっても、これを良しとはし難い思いがありました。
そう、正しいですよ。私も贔屓の引き倒しは一番嫌いですね。
>だって、どう考えても、あんなろくでもない生き方をしている兄や友人に、彼らのせいで命を失ったあの二人が会いに来たいとは到底思う筈がないと思うのです。
そうなんですよね。私も「本当に恨んでないなら何で会いにきたの?」とおもいました。ただ、あれは、いちおう、心に蓋をして生きている者のうしろめたさや悔いが引き寄せたという解釈なんでしょうね。事実、死んだ二人も、恨みやわだかまりはあったでしょうしね。だからといって、「ああ、スッキリした」みたいな帰り方も違和感があったんですけどね(笑)。
お父様もいま、KAEさまとご一緒に観劇なさってるんじゃないかしら、きっと。「死んだ人は生きている人の思い出の中にのみ生きられる」ってよく言われますが、すごく実感できます。よく、ドラマなどで、生前と同じように会話するのを見ると、うらやましいですよね。でも、この芝居みたいになるんじゃ困ります(笑)。
KAEさまはたぶんきちんと正しく生きていらっしゃるんですよね、私なんかよりずっと。だから、このお芝居に凄く憤りと違和感を感じられたのだと思うし、私もそれは理解できるし、その視点はまちがっていませんよ、絶対に。逆の批評をした私が言うのも変ですが(笑)。