~花よりおはぎライブ~【劇場版:バナナ学園の暴走】 (ご来場まことにありがとうございました!!!) 公演情報 バナナ学園純情乙女組「~花よりおはぎライブ~【劇場版:バナナ学園の暴走】 (ご来場まことにありがとうございました!!!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    脳天をぶち抜かれた快感!
     バナナ学園おはぎライブ初見。強烈な刺激に脳天をぶち抜かれた感じ。しかし快感。あらゆる意味で(演劇的に)感動した。観るまでは、勝手に、アイドルのコンサートを真似したアイドルおたく達のライブと勘違いしていた。お詫びしたい。今日観てわかったことは、はっきりとこれは演劇だということ。

      歌もまともに聞こえないし、台詞など全く聞こえないのだが、それでも確かに伝わるものがある。しかも強烈に!「暗黒AKB」とでも名付けたいような、オタク文化アイドル文化を根こそぎ足下からすくってこなごなにして見せたような衝撃的舞台を見せてくれた。またさまざまなメッセージ性も感じ、バナナ学園が仕掛けるものは奥が深かった。

     かつて60年代、寺山修司が天井桟敷で繰り広げていたような視覚的にも聴覚的にも刺激的舞台だった。

     「普通の演劇には興味がない」と舞台上で宣言する二階堂瞳子がかっこよかった。

    ネタバレBOX

     数人、踊りの上手な女性がいたが、なかでも前園あかりは格段にうまかった。舞台の上で踊りと目で何かを伝えるということがしっかりと出来ていた。その逆に残念ながらメンバーの中に動きの明らかに劣るもの、舞台上にいることにてらいがあるものが一部いて、それが少し質を落とした。舞台上のメンバーが全員、二階堂、前園のテンションを持ち得たら、革命的芝居になるような気がした。

     それと芝居自体が新しすぎるので、観客の方がどうこの舞台に接したらいいのかがわからずとまどってしまうというのも現在の問題点か。このおはぎライブにはアイドルのコンサート風を装って、アイドル文化を風刺し、その裏にひそむ悪意さえも浮き彫りにし、なおかつ世の中全体に強烈なメッセージを伝えるという凄さを持っている。とすると、観客としては単純にライブの観客としてノリノリになるのがいいのか、ちょっと小難しい顔をして腕を組みながら前衛演劇を観るテイストで観るのがいいのか、観客自身がまだ迷っているという状況がある。その状況を乗り切ったときにバナナ学園旋風がきっと巻きおこるだろう。観客の方にすりよることはない。二階堂瞳子よ疾走せよと言いたい。

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    2010/03/23 00:25

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