「肉 the 光速華撃団~肉汁&男汁~」「黒豆☆弾肉」 公演情報 男肉 du Soleil「「肉 the 光速華撃団~肉汁&男汁~」「黒豆☆弾肉」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    宣伝文句に偽りなし。
    各方面で波紋を呼んでいる大阪の劇団、男肉 du Soleilが只今アゴラ劇場に上陸中。当方は黒豆☆弾肉(チョコレート☆ディスコ)を観劇。
    破廉恥で痛々しい妄想、肉肉しいダンス、スポ根系青春コントが中心の男肉的センチメンタル・ディープジャーニー。
    必要なのは、楽しむ覚悟。笑って許せる心もあったら最高。
    宣伝文句に偽りなし。宇宙的カオスシアター。気になるあの子とレッツ・エンジョイ!

    ネタバレBOX

    客入れ時より男肉 du Soleilオールスターズ&女肉3人衆がHIPHOPやらパンクロックやらを歌っている。そのすべてがオリジナルソングで、何とも小気味よい。楽曲の完成度も高く、軽くカルチャーショックを受ける。
    もしや本編もこのまま音楽ライヴ的な流れでいくのかと思ったが、暗転を挟み始まったのは、ショートコント。
    ある日、ある時、ある場所で子供らが知ってしまった秘密。それは父・団長が何とはなしに言い放ったひとことであった・・・。
    オマエらは行きずり黒人女との間に孕ませた子供なのだからな。
    そんな衝撃的事実を突きつけられた子供らはこの惑星圏内にいるかもしれないママンに想いのたけをぶつけるべく渾身のダーンス。
    そのなかのひとりは何を思ったか俺はドー○ーだ!と叫び、この会場内で彼女を作る!なんてドサクサに紛れて大いに意気込む。
    悲しいかな。世界の中心でメールアドレスを叫んでもノーアンサー。
    さえない、モテない、モテたいけど、女子とまともに会話を交わしたことがないようなひとつの男肉の叶わぬ切なる想い…。
    今度は求愛ダンスで気を引こうと試みるもののびっくりする程色気というか、猥雑さがない。性を誇張しているにも関わらず、だ。
    至ってスポーティーで健康的なノリなのだ。しかもバックミュージックがPurfumeのポポリズムときてる。だから、意外とノレルし不思議と楽しい。
    そして楽しい気持ちが損なわれないまま怒涛のコントが続く。

    最も印象的だったのは、やはり東雲高校ダンディー部。
    ダンディー部とは、土の上のフィギアスケートとも言われる競技。
    守る、責める、だけでなく芸術点の配分も大きいスポーツで
    真剣に取り組まないと怪我をしたり気絶したりもするが、カイワレ大根を食べると大概治るという。(このノリがすごいよマサルさんのセクシーコマンドー部を彷彿とさせる)
    新人編では、入部初日の新人が守るはMT、責めはダンディー(だったと思う)を教えるところから始まる。
    MTは脇をしめて90度に保たないとならぬ、ダンディーは芸術点の配分が大きいので表情も忘れずに。立身編では先輩部員と対戦し技を磨き、全国大会編では全国一位になるために必殺技を放ち、ゲームオーバー。全員デスってこれにて終了・・・。なオチ。

    かと思いきや、必殺技を放った本人だけは生き残り、冒頭での衝撃的な事実は嘘で本当はオマエたちは人間っぽいアンドロイドだと天使になった父・団長より知らされ舞台は何故か男肉du Soleilの卒業式へ。
    ぼくたちわたしたちは演劇を卒業して、就職して社会の歯車になります!
    そんな春らしいポジティブ(?)なエンディング。

    実は劇中、疑問符が浮かんだり首を傾げたりすることは幾度かあった。けれども、純粋に楽しかった。芯がブレてない、というか我が道を突き進んでる感は嫌いじゃない。
    最も気がかりだったのはコントのクオリティの高低差。
    ダンディー部とかPurfume登場とか神々の叫びとか素晴らしい作品も多々あったのだけれど、もうちょいハイブリッド化されてもいいような作品もあった。
    具体的には、フルーツバスケットと世界の車窓からゲーム。
    どちらとも既存のゲームをなぞるだけでオリジナリティが少し弱いようにおもいました。

    あと余談ですが、客入れ時に会場内にてG麺(焼きそば)やビールを販売していた方が柿喰う客の七味まゆ味さんだったのでビックリしました。

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    2010/03/04 04:48

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  • >みささま

    はじめまして!コメントを頂きましてありがとうございます。
    まさか私の駄文を読んでくださっているなんて思いもよりませんでした。
    本当にありがとうございます。とてもうれしいです!!


    >この舞台、実はただのダンスかとおもってたのだけれど、ショートコントもあったのね?

    はい。舞台はダンスとコントが半々で、ダンス自体がコント仕立てと言いますか、
    コントの中にダンスが織り込まれてましたね。
    コントは全部で7つくらいあったのですが、東雲高校ダンディー部以外はすべてショートコントで、
    例えるならばテレビ番組のあらびき団に出てくる、キュートンやモンスターエンジンのような雰囲気の荒削りなコントで、上述しました東雲高校ダンディー部はストーリー性があり、かなり面白かったです。
    いっそのことこれで一本青春ドラマを作ったらいいのでは?と思うほど素晴らしいクオリティでした。

    ダンスの方は基本、腰をふるんですけれども、サイバートランスな萌え系音楽をバックに大好きなアイドル歌手の振りつけにあわせて踊る、オタク気質全開なものでしたので、観ていて退屈することはありませんでしたよ!
    ちなみに団体HPのトップページで看板俳優の陰核(すごい名前!笑)が踊っている動画が見れるのですが、あの雰囲気が×100倍くらいの強度で両目に飛び込んで来たんですね。
    まさにカオスですよ。笑
    みささまにも是非男肉の世界に触れて頂きたかった!


    >テ、が入るのですか?笑
    お察しの通りです・・・
    もう少し補足しますとドー○ーだ!→メルアド&電話番号を叫んだ後に
    今しがた叫んだ内容と同一のものと思われる
    電話番号とメールアドレスの書かれた紙が女性客限定で手渡されました。
    本物のアドレスなのかわかりませんが、なかなかクレイジーな演出でしたね。
    もちろんその紙は終演後、座席に置いて速やかに帰りましたけども。笑


    >またおしかけます♪
    是非!私も近々お邪魔させていただきますね。よろしくお願いいたします。

    2010/03/07 00:17

    初めまして。いつも丹念に熟読しております。貴女の文章のファンでございます。
    この舞台、実はただのダンスかとおもってたのだけれど、ショートコントもあったのね?
    ダンスはいまいち、苦手な分野なので(セリフがないからつまらないのよ)見逃がしたけれど、コントなら観ておけば良かったかも・・。

    >そのなかのひとりは何を思ったか俺はドー○ーだ!

    テ、が入るのですか?笑
    貴女の文章はロックなリズムがあって凄く好きです。
    またおしかけます♪

    2010/03/06 01:14

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