満足度★★★★★
多部未華子の圧倒的存在感に驚嘆。
まず、多部未華子の存在感に驚嘆した。芸達者達に囲まれても、一歩も引けをとらない。ただのかわい子ちゃん女優ではなく、したたかな部分と色っぽい部分と、シリアスな演技をさせたらそれも出来そうだという将来性を十分感じさせた。
他の役者も秀逸。たった4人の芝居だということに驚くくらい、舞台から観客から縦横無尽に使って、いったい何十人登場したのかと感じさせるくらいの迫力である。
台本がいいのはもちろんだが、松尾演出が素晴らしかった。あの演出力なら、別に野田戯曲でなくても松尾の手にかかっただけで名作になるのではないかと思ったくらいである。
遊び心満載で、笑ってるうちに、物語の持つ社会性に胸打たれた。お見事である。
2010/03/03 16:05