満足度★★★★
これも観たな。書き忘れ。
そういえば、これも観たな。書き忘れ。
松尾スズキ氏が野田戯曲を初演出ということでさっそく。
多部未華子さんがなにしろ良かった!
江本純子さんを初めて見たのはこの作品だな。
遊び心とテーマ性
超格好いいオープニングとラストシーンを筆頭に、かなり様々な演出的遊び心には溢れていたものの、戯曲を掘り下げる演出でなかったような印象。野田の本はふざけているようで、深いテーマ性があるからこそ骨子が成り立っているのであって、松尾スズキの演出だと確実にそれが浅い。「面白い楽しい」ではあるが、野田特有の「響く考える」作品としては伝わってこなかった。
もちろん「そうあるべき」というわけではないけど、戯曲が意図するところを観客に伝えるための演出になっていなかったのは残念である。伝えるべき場所はしっかり伝えなきゃこの脚本を今の時期に上演する意味がなくなってしまうんじゃないかなあ、と。
多部ちゃんは可愛くて、急に踊り始めるダンスも上手くてきゅんきゅんしたけど、ラストの独白はさすがに。あそこぐらいもっと演技指導してあげればいいのに…。雰囲気や声は特有のものがあり、そういった意味で演技が新鮮さに溢れていて良かった。
満足度★★★★★
「多部未華子がピッカピッカに輝いてるなう」(←「なう」の使い方違うけど笑)
まず、21歳の多部未華子が演じる「15歳の初々しさ」が凄い。
冒頭の表情・演技から、ピッカピッカに輝いてます。
イキイキノビノビしているのがわかる。
もっと端的に言うとスズキさんのパンフレットでの表現
「ロリロリ」していて凄い。
そして徐々に「ロリータ」のように、
山崎一さんは翻弄されて、手の届かないところに行ってしまう。
前半、農業からただ逃れたくて東京に憧れている田舎の少女の
「幼なさ」が自然に出ていて、後半に向けて東京の魔の部分に
見せられだまされていく。
そして、その真実に触れ、農業に戻り
外の声も聞こえなくなり心を閉ざして、
存在も抽象化して無に向かっていってしまう純粋さが、
怖く、はかない。
吹越満さんも凄い。
いちいち「~なう」というおかしさ。
ユーモアと同時に存在感と迫力、突き放したような冷たさ。
江本純子さんは今回は脇に徹していて、
何か楽しんでチャチャを入れているようでいい。
山崎一さんの昔のNOVAのCMや、
この芝居の舞台稽古を流すテレビとか、
上手下手に使った小道具を投げつけて捨てるとか、
とにかく小ネタのギャグをいろいろはさんで、
しかもこの4人だけですべてをこなす、
小劇場の良さが楽しめる芝居でした。
・・・もう1,2回観たかったっ!
満足度★★★★
2回目
もう1回見たいなー と思ってたら
いいタイミングで チケット手に入ったので
今回は後方の席で見てきました。
さすがに3日前に観てるので
今回は物語の構成とかは前回よりよく分かった。
でも、前の方がテンポよくて、よりうけてた気がする。
多部未華子さん
こないだよりも輝きを増している!(錯覚かな?)
この日は
カーテンコールで
演出の松尾スズキさんも挨拶に。
なんでも、出演の舞台(裏切りの街)の稽古が入ってくるので
楽日来れないかららしい。
満足度★★★★
農業少女みてるなう
ただでさえ
情報量が多い野田戯曲。
それに+αでちょいちょい小ネタが入り
どこまでが脚本で、どこから松尾さんの演出なのかも気になり、
うーん、脳みその回転が物語についていかないよー。
出演者に関しては
吹越満さん、山崎一さん、江本純子さんは
みなさん芸達者!
多部さんは、初舞台らしいが
他の3人とはまた異質の輝きで堂々とした演技。
あと、会場のロビーにまで広がった
舞台美術も
手作り風というか、なんというか凄い!
満足度★★★★
見てる方が押される勢い
多部さん、初舞台とは思えない舞台上での存在と動き
毛皮族(最近は社会派ですが)で踊っている江本さより動きが早いしなやか
他3人も含め、中央のセットをクルクル廻しながら前半は休む間もなく
スピードのある芝居・ギャグのを見舞ってきて、勢いに押されてしまいました
チョット嫌な部分もありますが。見てよかったです。
詳細はTBで、もう仕方なく★4つです。松尾さん演出は初演知らないので
比較出来ないから解りません。天井の巨大な釜はなんだったか・・・
満足度★★★★★
演出の仕事
演出の仕事がはっきりしていた。多部未華子、山崎一、江本純子、吹越満がよく活かされていた。大衆社会のグロテスクさも感じ取れた。面白い演出だった。
満足度★★★★
多部未華子嬢、かわいい
初演版は未見。
チラシを読んで、農業がキライで田舎を飛び出した少女が農業に回帰していく話かあ...と勝手に予想しての観劇でしたが、少女の死の理由を語るという展開、どうやら一筋縄では行かない様子で。
農家が嫌で都会に飛び出した百子は、山本や都罪らと出会い、新しい世界に触れるのですが、田舎とゆったりした均一な世界と違って、山本は山本の、都罪は都罪の世界があって、さらに都罪には、その時々で世界がかわってゆくんですね。都罪の世界に影響され、その都度染まってゆく百子ですが、やがて"農業少女"という米作りを自分の世界としてしまいます。
ラストで、百子は、なぜ農家が嫌であるのか、女性であることが嫌なのか(種をまかれるのをじっと待っているだけ...云々)を延々と語りますが、「農業=生み出し育てることの重大さ」を百子は多分知っていて、だから都罪たちのように消費し廃棄してゆくことができず、死を選ばざるを得なかったのでしょうね。
百子の行く末は悲劇ですが、彼女の最後の叫びがとても力強く、逆にそれまで野心にあふれていた都罪はひどく矮小に見えて爽快でした。大地に根ざしたものって、やっぱり強い。だから女(というか母的なもの)って強いのでしょうね。
多部未華子嬢、かわいい。TVでは小柄なイメージがあったんですが、割と大きめ。肉食獣みたいな鋭い表情するときがあり、ドキっとします(劇中で"シャーッ"と噛み付く仕草をする場面がありますが、そういう場面っていうことではなくて)。こちらによると、初舞台当時の宮沢りえに似てるとありますが、オイラてきには野生の照明で初めて薬師丸ひろ子を見たときの印象に近いです。
江本純子女史、江戸弁がへんちくりんで可笑しかった。あれは、田舎者が想像する間違った都会人の姿なのかな(笑)。
満足度★★★★
多部未華子の好演が光る
「農業少女」という作品を初めて観たのは5年前、明治大学の学生劇団「劇団螺船」においてだった。この劇団は長年にわたり現代演劇の秀作を数多く上演しており、見逃した話題作にも出会える楽しみがあり、私のような者にとってはありがたい劇団だったが現在は活動休止中らしい。
「螺船」の公演のときは、当日パンフが「都市農業説明会」のパンフを兼ねており、入場するとすぐに「どうぞ」とウーロン茶の入った紙コップを差し出された。これが後の「健康に良いと言って飲んだ毒の入った飲料」の伏線になっているという趣向で、気のきいた演出だった。「螺船」は野田版に近い演出だったと聞く。今回は松尾スズキらしく楽しい趣向があるが、そのぶん「螺船」より筋がわかりにくく感じられ、テーマがすんなり頭に入ってこなかった。
人気公演らしく、平日の昼にもかかわらず席は完売。
雪の降った翌日でまだ冷え込みが残っているというのに、冷房が入っているかのごとく空調が寒く、途中で思わずコートを着た。
私はかねてから「農業少女」のヒロインには多部未華子が合っていると思っていたので、今回の配役が発表されたときは、わが意を得たりだった。
事実、多部は生き生きと好演している。
満足度★★★★★
ありがたい
満足満腹。いい気分。とーっても本っ当によかったー。後半当日券並んででももう1回見たい見たい見たい!!!!!
企画も素晴らしい。「農業少女」を松尾さんに演出させるっていうのが最高。面白いホンは遊ばれてなんぼなんだなーと。松尾さん、遊び上手だわ。うまい。この組み合わせの妙は一見の価値大あり。
キャスティングも喜々とするような絶妙具合。4人が4人共に際立ってました。多部さん、めちゃくちゃ可愛いし。いやー好きでしたね~。
上下に小道具おもいっきし投げてくのかなり好みでした。
満足度★★★★★
多部未華子の圧倒的存在感に驚嘆。
まず、多部未華子の存在感に驚嘆した。芸達者達に囲まれても、一歩も引けをとらない。ただのかわい子ちゃん女優ではなく、したたかな部分と色っぽい部分と、シリアスな演技をさせたらそれも出来そうだという将来性を十分感じさせた。
他の役者も秀逸。たった4人の芝居だということに驚くくらい、舞台から観客から縦横無尽に使って、いったい何十人登場したのかと感じさせるくらいの迫力である。
台本がいいのはもちろんだが、松尾演出が素晴らしかった。あの演出力なら、別に野田戯曲でなくても松尾の手にかかっただけで名作になるのではないかと思ったくらいである。
遊び心満載で、笑ってるうちに、物語の持つ社会性に胸打たれた。お見事である。
満足度★★★
初日に
10年前の初演はチケットがとれずにあきらめたのを覚えている。海外の役者で上演したこともあったようだがそれは見ておらず、今回がやっとこさ初見。
満足度★★★★
初日観劇!
多部未華子ちゃん! めちゃくちゃ良いよ~!!野田さんと松尾さんの融合は、とっても贅沢で嬉しい!魅力的で異色のキャスト4人の演技を観れて、本当に満足したよ!☆