満足度★★★★
美しく哀しい平安王朝コメディ!
宇宙人にゲームソフトをもらい、そのソフトで平安時代のギャルゲーを作り、自分がゲームの登場人物になるというストーリー。荒唐無稽な話で、主人公がゲームの主人公になるというストーリーは最近よくある設定。
物語のスタートは若干心配をしながら観ていたが、途中からぐいぐ引き込まれた。平安時代の物語がまずしっかりと練りあがっている。だからゲームの中の物語とはいえ、感情移入してしまった。そちらの物語は王朝絵巻、格調高く、美しく、かっこよく、そして哀しい。
メインストーリーが荒唐無稽なコメディで、、ゲームの中が重厚でシリアスなラブロマンと、通常とは逆の構成になっているところが面白い。そしてそのゲームの中の悲恋があまりに美しいので、全体のコメディ仕立てがちゃちにならない。そこら辺見事だ。
出てくる役者、出てくる役者がイケメンと美女ばかり、そのことにも驚いた。演技も含めて関屋役の葵鴒と男装の検非違使蛍を演じた瀬戸山京子が特に素敵だった。
作演の高橋幹は場面展開がうまく、それぞれが絵になっている。また随所に視覚的に美しいシーンを用意し、素敵でかっこいいお芝居になっていた。王朝悲恋が好きな人にはたまらない作品。
2010/03/19 17:10
2010/03/02 19:06
2010/03/01 10:28
次回公演を楽しみにしています。