満足度★★★★
襖と愚痴
とても良かった。105分。そこを拾ってしまうのかというシーンも巧みで、小6を演じる三上晴佳さんがぽつんと発声すると畳の上に潤いが生まれる。青森の劇団の芝居を観ると、役者以前に人間一人としての強さ。前にいた学生たちが耳に慣れるまで言葉の響きを楽しげにしていたが、相手がこちらに合わせてくれないと解ると、逃げずに食らい付いていく。会場出てからそういえば、曲何も流れなかったと気付いた。観ている間は天井の隙間風がぴゅーぴゅー微かに聞こえ、雪国。
全国各地の芝居が観たいと思う、どこの誰がきても独自の文化、地域性を否定せず観たい。芝居から伝わる風土の違いが面白いもの。個人的には未見の日本海側に住む人の芝居を観てみたいなぁ。