満足度★★
涙を呑んで★二つ、残念無念な思いのワケ
冒頭シーン、全ての登場人物が舞台に顔を出され、わあ、こんなに人が多くて覚えられるかしらと心配したのは杞憂に終わり、実にたくさんの人物の事情とストーリーを絡ませて、描く手法がお上手だと、まずは、作者の技量に感服しました。
役者陣も、皆さん、役のキャラクターをうまく表出される好演で、4幕になるまでは、★4つか5つかとワクワクしながら感じていました。
しかし、最後に、全ての事実が明らかになった時点で、その★は3つ消えました。
その理由は、このミステリー劇の最大の犯人が、誰あろう、作者自身であると気付いたからです。それも、相当な確信犯!
人物造型、時系列でない並べ方の妙等、大変手腕がある作家でいらっしゃるようですから、ミステリーではない上野さんの作品世界をまた拝見させて頂きたいと思いました。
永山さん、岡田さん、荒井さん、高見さん、村上さん、川村さん、たくさんの役者さんを、心に記憶致しました。
競泳水着の、ミステリーでない次回作に期待しています。