アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる― 公演情報 ピーチャム・カンパニー「アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる―」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    劇団合併後の一発目
    平たくいえば、劇団サーカス劇場と劇団地上3mmとが合併して新劇団「ピーチャム・カンパニー」を設立したから、どんな空気感なのかが、ものすごく楽しみだった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    シアターPOOはとにかく狭い。しかし、その狭さにも関わらず観客は満杯状態だったから、一発目としては観客誘導数からして成功なのだと思う。

    一方で、端っこに座らされた男女2人連れの観客の女性の方が「観えない、帰る!」と言ったと思いきや、連れの男性の意思も確認せずに出口へ向かう。その後を追いかけるように、「見えないんじゃ仕方が無いね。」って草食系の気弱な僕男が従う。つまり、彼らの、いあ、彼女らの関係が直球露呈されて楽しかった。もしかして、作られた芝居よりも、こんな現実的でリアルな情景のほうが楽しいのではないか?と思った。(失笑!)

    さて、物語は殆どが説明にあるから今更解説する事は無い。シカゴを舞台にギャングが野菜市場を牛耳って汚職にまみれ、挙句は自分たちの利益の為に、昨日の友までをも殺しながらのし上がっていく、という筋。また、一方で司法で追及される場面になると証人を次から次へと消し去って、証人の家族や、ある人物に成りすまし、陰謀や巧みな罠を仕掛け、結果、民衆をも傘下に置いて支配してしまうという内争、紛争、暴力、偽善、裏切り・・・黒という黒真っ盛りの物語。

    で、今までの劇団サーカス劇場の空気感は全く無い。ベタで解り易い芝居だ。キャストの演技も噛みかみはあったものの、存在感ばっちりで秀逸だったと思う。しかしながら、ワタクシは前回観た劇団サーカス劇場の「カラス」があまりにも良かったため、ってか、ああいった妖しげな独特の雰囲気が好きだったから、今回は、ちょっと不満が残ったんだよね。だからってギャングものを妖しい雰囲気には出来ないのかもしれないけれど・・。

    6

    2010/02/07 12:25

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  • きゃる>
    >いいところばかりじゃないんですね(笑)。

    まあ・・、人間だもの。(どっかの書道家!)
    それでも、長いこと夫婦してると怠慢になるのに、ご主人は素敵ですよ。席を交換してくださるだけでも、拾いものですわね。笑

    >やはり書いてみてよかったのかな。

    ええ、書いて下さって正解でした。そのとおりですよね。劇団にとっても宣伝効果抜群ですし、認知度も高まる。逆にちけぷれで招待に預かったにも関わらず、「観てきた!」を書かないユーザーや、一行感想ユーザーには二度と招待するな、と劇団に言いたい。

    >オリジナルではなく、こういう本来番外公演的な古典3作の連続上演を旗揚げに持ってくると言うのはいかが思われますか?やはり主宰さんが古典が好きなのかなーと私は思ったんですが。

    ワタクシは古典だろうが現代劇だろうがあの世の世界だろうが、独特の雰囲気があれば良いと思うの。今回はその独自性がなかったように思ったんです。次回はどんなのをぶつけてくるんでしょか?楽しみではあります。

    2010/02/11 00:57

    みささま

    ただ、席に関しては、夫も時に頑固なときがあって、「空調の関係で左側は寒い席なのでご注意」と前もってスタッフに聞いていたので避けようと思い、そう言ったら、「いや、左端がいいでしょう」って移動しないのね。もう終わりのほうは寒くて泣きたかった。あとでスタッフに話したら、「やさしいのかと思ったらご主人、意外に頑固なかたなんですね」って笑ってましたよ。そう、いいところばかりじゃないんですね(笑)。

    >「イヌ物語」はちけぷれはなかったですね。

    じゃあ、やっぱり毎回やると決めてるってわけでもないんですね。やはり書いてみてよかったのかな。最初登録なかったから、新劇団になって主宰さんも代わったし、念のため、「観たい」登録時に書いてみたのですが。劇団名変わると、やはり認知してもらうためにはちけぷれやったほうがよいと私は思ったんですよ。たぶん、最初の企画なので3連続で参加してくれるのではと期待してますが・・・って、ちけぷれは観客のためばかりでなく、劇団にとってもプラスになると思うんですよね。

    >古典文芸っつっても、その古典的なものがどこにどう表現されてたのかが解らない。ヒトラーとギャングをリンクさせながらの物語の展開は斬新だったけれど、それならヒトラーのスポークスマン、ゲッペルズでもやってくれたほうが、もっと面白かったんじゃないの?って思いました。

    なるほどこれは良いご意見ですね。さすが、みささま。ブレヒトの原作をどの程度脚色したのか私も知らないので何なんですが難しいところですね。でも、オリジナルではなく、こういう本来番外公演的な古典3作の連続上演を旗揚げに持ってくると言うのはいかが思われますか?やはり主宰さんが古典が好きなのかなーと私は思ったんですが。

    2010/02/10 21:45

    きゃる>
    >うちの夫は何も言わなくても、いつも「こちらのほうがより観やすいでしょう」と席を譲ってくれますが。

    素晴らしいご主人ではないですか!そのご主人を選んだきゃるさんも素晴らしいです。劇場で仲の良い夫婦をよくお見受けしますが、仲の良い姿を見るとこちらもほんわかします。どちらも良い人たちなんだろうなーとひとり想像してます。一方で夫婦なのに別行動をとってる夫婦って、その営み自体に無理があるのかしらん。なんて想像してしまいます。

    >顔がいいから強気なのかしらん。それとも単に鈍いだけか。でも、女性も我慢しないで主張したから救いがありますね。そのうち気づくようになるか、ダメで別れるか(よけいなお世話だけど)

    顔に惚れるのは序盤だけですね。顔なんて3日で飽きる。ただ単に鈍いだけなのかと・・。ダメで別れる方に100円!笑

    「イヌ物語」はちけぷれはなかったですね。

    >今回も最初、ちけぷれの登録がなかったから言わないと実施しないと思ってあえて書いたんですけどね(笑)

    じゃあ、次回も実施するよに釘さしてくださいね。ワタクシ、応募します!笑

    >川口カラーは古典文芸なので主宰が川口氏になって、文芸色が強まるのかなー、と。オリジナルでもふつうの現代ものやると、他劇団との差別化が図れないからちと厳しいかもしれませんね。

    古典文芸っつっても、その古典的なものがどこにどう表現されてたのかが解らない。ヒトラーとギャングをリンクさせながらの物語の展開は斬新だったけれど、それならヒトラーのスポークスマン、ゲッペルズでもやってくれたほうが、もっと面白かったんじゃないの?って思いました。

    2010/02/10 16:44

    みささま

    >彼女を見えない位置に座らせて、自分はその隣の比較的見える場所に陣取ったんです。で、そういう事を含めて彼女は怒ったんですね。ところがその僕男はオトナシイだけで気遣いのない男だから、位置を代わってあげるという気持ちがこれっぽっちもない。それどころかそういう考えが思いつかないようでした。モテナイ男の典型を見てるようでした。顔はいいんですよ。悪意もない。ただただ、気が利かない。

    そうだったのですか。代わってあげないというのはやさしくないですねぇ。うちの夫は何も言わなくても、いつも「こちらのほうがより観やすいでしょう」と席を譲ってくれますが。顔がいいから強気なのかしらん。それとも単に鈍いだけか。でも、女性も我慢しないで主張したから救いがありますね。そのうち気づくようになるか、ダメで別れるか(よけいなお世話だけど)

    >前回の「カラス」もちけぷれ実施していましたよ。

    じゃあ、「イヌ物語」もちけぷれあったのかな。私、大学卒業してからのサーカス時代もずっとアンケートに書き続けてきたけど、なかなか実施しなかったんですよ、ここは。ペアチケットや学割とかもアンケートに書いたらその後、実施したけど、いまはやめてる。今回も最初、ちけぷれの登録がなかったから言わないと実施しないと思ってあえて書いたんですけどね(笑)

    >正直申し上げて、ワタクシは「カラス」のほうが好きでした。今回の作品は特に「この劇団だから!」というカラーがなかった。ようするにどの劇団でも観られる芝居でした。

    ああ、それは言えますね。清末カラーはレトロアングラだったけど、川口カラーは古典文芸なので
    主宰が川口氏になって、文芸色が強まるのかなー、と。オリジナルでもふつうの現代ものやると、他劇団との差別化が図れないからちと厳しいかもしれませんね。

    2010/02/10 11:07

    きゃる>

    いえ、お芝居が始まる前に退出しました。

    >「観えない、帰る!」って正直でいいなぁ(笑)。確かに狭いからこそ、隅々見えるメリットがありそうなのに見えないんじゃねぇ。どうしようもない。

    全く見えない場所じゃなかったんです。その草食系僕男が場所を変わってあげたら丸く収まったんですよ。しかし、その僕はそういった配慮が足らなかった。彼女を見えない位置に座らせて、自分はその隣の比較的見える場所に陣取ったんです。で、そういう事を含めて彼女は怒ったんですね。ところがその僕男はオトナシイだけで気遣いのない男だから、位置を代わってあげるという気持ちがこれっぽっちもない。それどころかそういう考えが思いつかないようでした。モテナイ男の典型を見てるようでした。顔はいいんですよ。悪意もない。ただただ、気が利かない。
    どんな風にして母親に育てられたのか透けて見えるようでした。で、ワタクシは彼女の一存で舞台を観られなかった男に同情はしなかったですね。むしろ、そんな男と行動を共にする彼女のこれからを同情しました。

    >誘ったんだとしたら、外へ出てから機嫌を取ったでしょうね。

    機嫌をとるような男性には見えなかったですね。たぶん、あの後、彼女は文句の一つは言うでしょう。でもそれを黙って聞いてるような男だと思います。

    >そのカップルが仕込みだったら、もっと面白かったのに(笑)。

    仕込みだったら、相当面白い催しでした。颯爽と外に出る女。そのあとをのこのこと付いてく男。一見では男が苦労してるように見える。けれども実際は彼女の方が苦労してるんだろうなー、と思いました。気遣いがない、主体性もない、ないないづくしの男!笑

    >ダメモトで「チケプレ実施してみては?」と書いたら、実施してくれて、その後、「観たい!」も増えたので、良かったと思います。

    前回の「カラス」もちけぷれ実施していましたよ。ちけぷれを実施すると目立つから気が付きますよね。実施してない劇団は気づくと、いつの間にか公演が終わってた。というのが良くあります。

    >ほかにも、前回、チケプレをお願いしたところが今月、参加してくれたりして、嬉しく思っています。自分は新しく見るかたに譲るため、お願いしても、自分はチケプレには応募しませんが、少しでも認知度が高まればよいと思っています。

    素晴らしいですね、きゃるさん。ちけぷれが増えるのは嬉しいことです。また新しく見るかたに譲るという姿勢も素敵です。なかなか出来る事ではありません。

    正直申し上げて、ワタクシは「カラス」のほうが好きでした。今回の作品は特に「この劇団だから!」というカラーがなかった。ようするにどの劇団でも観られる芝居でした。どこの劇団も試行錯誤を繰り返しているのでしょうけれど、中野演出のほうがワクワクして楽しかった。



    2010/02/10 02:08

    みささま

    >一方で、端っこに座らされた男女2人連れの観客の女性の方が「観えない、帰る!」と言ったと思いきや、連れの男性の意思も確認せずに出口へ向かう。その後を追いかけるように、「見えないんじゃ仕方が無いね。」って草食系の気弱な僕男が従う。つまり、彼らの、いあ、彼女らの関係が直球露呈されて楽しかった。もしかして、作られた芝居よりも、こんな現実的でリアルな情景のほうが楽しいのではないか?と思った。(失笑!)

    このエピソード面白かったです。お芝居が始まってから退出したのですか?「観えない、帰る!」って正直でいいなぁ(笑)。確かに狭いからこそ、隅々見えるメリットがありそうなのに見えないんじゃねぇ。どうしようもない。男性が誘ったんだとしたら、外へ出てから機嫌を取ったでしょうね。目に浮かぶ。そのカップルが仕込みだったら、もっと面白かったのに(笑)。
    この作品、早々に「観たい!」に登録して、ダメモトで「チケプレ実施してみては?」と書いたら、実施してくれて、その後、「観たい!」も増えたので、良かったと思います。
    ほかにも、前回、チケプレをお願いしたところが今月、参加してくれたりして、嬉しく思っています。
    自分は新しく見るかたに譲るため、お願いしても、自分はチケプレには応募しませんが、少しでも認知度が高まればよいと思っています。
    「カラス」は演出も唐ゼミの中野さんだったし、まだアングラっぽかったですから、傾向的には今回は全然違いますね。
    川口氏は古典が好きだし、文芸路線志向だから、新劇団はオリジナルも文芸作品っぽく変わっていくのかなぁ。この劇団も今年は正念場でしょうね。

    2010/02/09 16:43

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